週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/2
2013/6/25更新

「ピン」の由来はこれ。
風が読めないメリオンのカゴつき旗竿

 メリオンGCでの全米オープンを見ていて「ピンの形が違う」と思った読者もいらっしゃるだろう。理由をご存じの方も多いと思うがおさらい。


メリオンのピン、カゴがついている!
 そもそも、ピン(pin)とは留め針のこと。ならばなぜ、グリーン上の旗竿を「ピン」と呼ぶのだろう?  

 その答えがメリオンGCの、「旗」はなく、赤い"球体"(カゴ)がくっついているピンにある。この形状、まさに留め針!

 このような形のピンは、イギリスでは古くから使われていた。諸説あり、1800年代の終わり頃、雨風によって旗がボロボロになるのを防ぐため、ワラや柳の木をカゴ状に編んだもの(=ウィッカーバスケット)を旗の代わりにつけるようになったとか、ゴルフ場で働く人が動物に食べられないようランチボックスを旗の上につるしたから、とする説もある。

 その見た目が当時の女性が帽子につけていた留め針に似ていることから「ピン」と呼ばれるようになった、というのが由来というのだ。

 メリオンでは、設計家のヒュー・ウィルソンが、ヨーロッパを訪れた際に、この愛らしい形状を気に入って、自身のコースに取り入れたのだとか。

 風を読み難いのは厄介だが、これもウィルソンの狙いなのかは定かではない。


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