週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/19
2013/3/11更新

マルハンでほぼ決まり?
太平洋クラブスポンサー選定進む

 会社更生手続中の太平洋クラブのスポンサー選定で、会員組織が推すマルハンが一段と優位に立ったことが明かになった。

 既報の通り、太平洋クラブのスポンサー選定では、1次入札をマルハン、ゴールドマン・サックス(以下、GS)、それに未だに社名が明かになっていないもう1社の合計3社が通過。このほかPGMが“補欠”の扱いになっている。このうち、マルハンは会員組織、新・太平洋クラブ創る会(以下、創る会)推薦の大本命。GSとの一騎打ちになると見られていた。

 そこへ、今回マルハンは太平洋クラブの各コースに設定されている、親会社であり筆頭債権者である太平洋クラブホールディングス合同会社(以下、GK)が保有する担保権を取得したのだ。

 会社更生手続では無担保の一般更生債権者(会員)と、担保を持つ更生担保権者(GK)とで、別々に更生計画案への賛否を問う。前者の決議ではマルハンが賛同を得られても、後者の決議ではそうならない可能性が残っていたそれが今回マルハンがGKから担保付きの債権を買ったことで、マルハンは自分で自分に投票すればよくなった。

 このように担保付きの債権は、会社更生手続きでも民事再生手続きでも、スポンサーの座を獲得する上で最も重要な鍵になる。民事再生の際のスポンサーだったアコーディアはGKから担保付き債権を取得しないままスポンサーの座の獲得に失敗した。“しなかった”はずはなく、“できなかった”と見るべきだろう。今回もGSとの担保付き債権の争奪戦がなかったはずがない。いわば“場外乱闘”を制したマルハン。創る会の世話人である西村國彦弁護士も「かねてから取得をお願いしていたが、これに応えていただけたよう」として歓迎している。

 マルハンの勝利はほぼ確実な状勢になったが、残る候補者はどう巻き返すのだろうか。

 
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