週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/20号
2012/3/12更新

審査がゆるゆる!
韓国でホールインワン保険詐欺が横行

 韓国スポーツ界が犯罪に揺れている。昨年はプロサッカー、今年早々にはバレーボールやプロ野球で八百長問題が発覚したのに続き、今度はゴルフ界で詐欺疑惑が浮上。アマチュアゴルファーたちの間で、ホールインワン保険詐欺が多発していることが明らかになった。

 発端は韓国の金融監督庁の発表だ。同庁の調査によると、最近4年間で保険会社が支払ったホールインワン保険は1万1615件、のべ9396人。

 なかには4年間に3回以上のエース達成者が67名もいたというのだから驚きだ。韓国のスポーツ紙記者が語る。

「金融監督庁の調査によると、1年に6回達成して計3500万ウォン(約253万円)を受け取った者や、5カ月間で計3回、それも同じゴルフ場、同じ仲間、同じキャディで達成し、2000万ウォン(約145万円)を受け取った者までいた。偽装申告が横行していることは明らか」

 いま韓国では日本同様に、ホールインワン達成時にはキャディや同伴者に記念品を贈ったり、パーティや記念コンペを行うことが一般化している。その出費を補うために保険会社は、月額3000~5000ウォン(約217~362円)の掛け金でホールインワン時には500万ウォン(約36万円)前後の保険金が受け取れる特約保険を奨励しているが、それが悪用された格好だ。「韓国のホールインワン保険は、キャディや同伴者のサインが入った認定書を保険会社に送付すれば適用されるので簡単に偽装できる。保険加入翌日に申請した者もいたらしいから、保険会社や金融監督庁も問題視しているようだ」(前出の記者)

 すでに金融監督庁は過去3年間の申告内容や認定書を綿密に分析し、捜査当局と協力して不正受領者の摘発に動いている。メディアでは「ホールごとに不正防止カメラを設置すべき」との声も。韓国ゴルフ業界に広がる波紋はまだまだ収まりそうにない。

 
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