週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/6号
2012/2/27更新

ミケルソンとのラウンドのこと。中尺パターのこと。
あとちょっとで勝てないタイガーを直撃!


今季は3位タイ15位タイのウッズ
 欧州ツアーのアブダビHSBC選手権をシーズン初戦に選んだタイガー。同大会に続き米ツアーのデビュー戦となったペブルービーチプロアマでも優勝争いを演じながら、2年3カ月ぶりの勝利には手が届かなかった。そんな彼の肉声に耳を傾けてみると……。

――昨年の終盤と比べ、ゴルフの調子、体調、スウィングはどうですか?

ウッズ(以下W)昨秋のフライズドットコムの頃に比べたら、あらゆる面で大きく進歩しています。第一にトレーニングできるようになったことが大きい。ここ数年、ずっとひざのケガからのリハビリに費やしてきましたが、最近は再び体を鍛えることができるようになりました。フィジカルが充実したことで、ショーン(フォーリーコーチ)がイメージしているスウィングを具現化できるようになってきました。

――最後にPGAツアーで優勝してから2年以上経っていますが、精神的なプレッシャーは?

W それはあまりありません。心境的には穏やかなものですよ。スウィング改造には時間がかかることはわかっているので、現状でのこのプロセスに満足しています。ここ数試合はよいゴルフができているし、すべてはよい方向に向かっています。

――アブダビは最終日を首位タイで迎えながら優勝を逃していますが?

W スコアやスタッツ(部門別データ)ほど内容は悪くなかったので、気にしていません。ショットは思うように打てていた。ただ最終日だけはパットが入らなかった。それだけです。

――では3位からスタートして15位タイに沈んだペブルビーチの最終日は?

W あれはフラストレーションが溜まりましたね。チャンスだったのに肝心の序盤でつまずいてしまった。チャンスホールが続く6番までで1つしかスコアを伸ばせなかった。勝ったフィル(ミケルソン)はそこまでで5アンダー。差は歴然です。

――ミケルソンとのペアリングがよくなかったとか?

W まったくそんなことじゃありません。自分がロースコアをマークできなかっただけ。3日目はグリーンのラインもスピードも完璧に把握できていたのに、最終日はラインが読めず、どこかしっくりいきませんでした。

――スウィングについては納得していますか?

W ええ、思うようなスウィングができています。あともう少し、マスターズまでにはピークに持っていきたい。

――年齢的なものを感じる瞬間は?

W もちろんありますよ。若いころに比べて体力が回復するのが遅いし、小さな子どもたちの相手をして這いつくばって遊んだりすれば筋肉痛になります。でも年齢とともにコースマネジメントは上手くなっているし、若いころよりトレーニングも練習も効率よくできる。年齢を重ねて賢くなっています。

――ところでUSGAとR&Aが中尺、長尺パターの使用制限を再検討する方針だそうですが、体にクラブの一部を固定して打つ中尺、長尺をどう思いますか?

W 中・長尺をいいと思ったことは一度もありません。体とクラブをコントロールし、振り子のようにストロークすることがゴルフの芸術性だと僕は思っています。そうやって打つのがゴルフ本来の姿ですからね。その点については伝統を重んじたい。パターだけがバッグから飛び出しているのは、見ていてあまり気持ちのよいものではありません。パターはアイアンの長さに収まっているべきです。

 
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