週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/22号
2011/11/14更新

ゴルフ規則が大改訂。
リオ五輪に向けルールブックも世界共通に




 世界のゴルフルールは4年に一度大改訂を行っているが、来年はその改訂年。大きく変わる部分もあるが、もっと驚いたのはルールブックの形式が世界共通になることだ。

 これまではUSGA(米国ゴルフ協会)が、米国とメキシコをカバーし、R&A(ロイヤル&エンシェント)がその他の国をカバーするという形式だったが、今年は英米一本化して発表された。これは1952年以来、両者が共同合議することになって以来、初めてのこと。またルールブックも、これまではフォーマットなど各国である程度自由だったが、今回からはフォーマット、イラスト、写真の扱いもすべて統一される。つまり世界各国で同じページに同じ項目が載ることにな る。

「画期的ですね。これはいうまでもなく2016年に行われるリオ五輪で、ゴルフが正式種目になるのを受けてのことです」(ゴルフジャーナリスト・河北俊正氏)

 ただし、「日本は英語と言語形態が違うので、ページ数まで合わせるのは不可能」(JGA・市村氏)ということだ。

 大きな改訂点は以下の通り。

 まず、パットで、アドレス後に風で動いた球は無罰で、動いて止まったところから打てる。これまでは1打罰をつけてリプレースと、自然現象に対して不公平だとの声が強かった。

 また、バンカーに入った球は、打つ前にレーキで砂または土を均すことができるようになった。足跡も均すことが可能。このほうが時間を節約し、エチケットにも適うとの理由からだ。

 パットについては、ゴルフで最も理不尽な規則ともいわれ、今回の改訂には選手側からも歓迎の声が多く上がっている。

 メジャー3勝のパドレイグ・ハリントンも「リンクスの乾いたグリーンで風が吹くと、いつも球が動くんじゃないか心配だった。これで不公平なペナルティはなくなる」と話した。

 そのほか、アマでもホールインワン賞の賞金がもらえるようになる、などと改訂された。

 新ルールブックは、12 月中旬に日本でも刊行予定だ。

 
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