週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/23・30号
2011/8/15更新

ヒロミとアヤコが
世界のなかのニッポンを分析

 先日の全英女子オープンで、女子の海外メジャーは終了。今年も日本勢は頂点に立つことはできなかった。サッカーでは、なでしこジャパンが見事、世界一になったが、“ゴルフなでしこ”はいったい世界のどのレベルにあるのか。世界を知る小林浩美と岡本綾子に聞いた。

「日本の女子ゴルフは世界に伍すると思います」と自信満々に語るのは小林浩美JLPGA会長だ。「ひとりひとりの能力は世界に引けを取らない。あとはそうしたポテンシャルを引き出せる環境を整えられるかです」

 環境とは試合のコースセッティングのことだろう。小林会長は以前、日本のメジャー大会のセッティングを長年担当してきた。その経験から、選手の能力を引き出すためには、世界レベルの難しいコースセッティングをし続けることが大事、という結論に達したようだ。

 今年の日本女子プロ選手権では、岡本綾子が9年ぶりに、入江由香大会実行委員のアドバイザーとして、コースセッティングに携わることになった。“世界のアヤコ”が選手能力を引き出すセッティングを披露してくれるかどうか、今から楽しみだ。

 その岡本綾子にも同じ質問をぶつけてみると「宮里藍選手がエビアンで勝ったが、全英女子は予選落ち。この差はいったい何でしょう。どう考えますか?」と問い返しながら、「選手個々のレベルは世界に追いついています。米ツアーで十分やっていける実力です。あとは参加している選手の数。韓国は日米ツアーで参加選手の人数が多い。数が増えれば……」とメジャーで日本選手が勝つ可能性を示唆。日本選手が17人も出場して宮里藍が勝ったエビアンを見れば、数の論理も納得が行く。

 ヒロミが言う「環境作り」とアヤコの「数」が実現できたとき、樋口久子に次ぐ日本人のメジャーチャンプが誕生する?

 
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