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週刊ゴルフダイジェスト 6/28号
2011/6/20更新

不調の原因は「体内テンポのズレでした」
復調宣言、宮里藍


父の宮里優さんもスウィングに太鼓判を押した

 今シーズン、目立った活躍がまだない宮里藍。昨年5勝を挙げているだけに、勝利が遠い今年「どうしたのだろう?」と気を揉むファンも多いはず。しかし、ここにきて「好調だった頃のフィーリングを取り戻してきた」と、サントリーオープン出場のため一時帰国した本人が復調宣言を行ったのだ。

 国内ツアー開幕戦のダイキンオーキッドでまさかの予選落ち。メジャーのワールドレディスサロンパスカップでも49位タイと振るわず心配されたが、藍によると不調の原因は技術もさることながら「考えすぎ」によるものだったという。
「春先はレイドオフを直したり、パッティングの修正をしたりと、技術的なことを考えすぎることが多くて、一番大事なコアの部分であるテンポやリズムが悪くなっていたような気がします」

 それを気づかせてくれたのがベスト8入りしたサイベースマッチプレー選手権の一戦。
「マッチプレーは1打1打が勝負。目の前のプレーに集中しなければなりません。それがいかに大切かを改めて気付かされました。そのとき思ったんです。今まで考えることが多すぎたのだと……」

 それに気づいた藍は自らの長所である「リズムやテンポの良さ」を取り戻すべく練習に打ち込んだ。ときには目一杯テンポを速くしたり、わざとゆっくり振ってみたり。意図的に様々な速度を振ることを繰り返しているうち「自分のなかにある本来のテンポ」を思い出した。




「それはもう自分でしかわからない体内時計のようなものなんです。テンポが戻ってからは吹っ切れて気持ちよくゴルフができています」

 コーチである父・優さんも
「昨年5勝を挙げる前のオフにスウィングチェックして“これなら何も言うことはない”と思ったときのスウィングに戻っています。特にアイアンはレイドオフも止まり、力みのないいい振りになっている」と話す。

 まだシーズンは中盤に差しかかったばかり。これからのメジャーシーズンが本当の意味での勝負の時。本来の輝きを取り戻しつつある藍に期待したい。

 
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