週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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歳の差70歳！
９歳と79歳が同じ大会に出る初の「ハンディ戦」

小谷野さんは79歳の元高校の校長、栗原さんは９歳の小学３年生の女の子。おじいちゃんとひ孫が同じ大会に出るようなもの

　12月1日に相模カンツリー倶楽部で第１回目の「JGA杯J-シス選手権」が開催される。同大会はJGAが開催する初の全国規模のアンダーハンディ大会。ハンディキャップ制だけに、９歳の女子から79歳のゴールドシニアが一堂に会する大会になった。

　これは、JGAが２年前から導入しているJ-シスというネットからのハンディキャップシステムによるアンダーハンディ競技で、男子Aクラス（HC12.4まで）、Bクラス（HC12.5以上50まで）、女子Aクラス（HC15.4まで）、Bクラス（HC15.5以上50まで）に分かれて各地区連盟主催のアンダーハンディキャップ競技の上位４名によって争われる。

　ハンディ制であるため、これまでのJGA主催の大会とは異なる顔ぶれに注目。今回、最年少出場者は女子の栗原愛（まな）さんで９歳、最年長は男子の小谷野利三さんで79歳。年齢差70歳の選手が同一大会に出場することは今まではあり得ないこと。

　栗原愛さんは広島県出身で、HC21、中国地区の大会をグロス103でBクラス２位で通過した。
「今回、大人の人と回るのでいろんなショットを見て勉強したい。３位に入ることが目標です」
という。ほかにも女子では11歳の、九州地区優勝の岩永菜実さんがハンディ16.2で出場する。　

　年長のほうでは、小谷野利三さんは関東大会はハンディ20.6で出てグロス87でBクラストップ通過を果たした。
「９歳の子どもが出ると聞いているが、ひ孫と戦うようなもんだね。もし一緒の組だとすごいプレッシャーだよ。負けられんからね。同じ組でなくてよかった（笑）」

「ハンディ戦といってもペリアなどと違い、運とか偶然性が入る余地はない。実力に対して、自分がどれだけそれを発揮できるかを競う。競技ゴルフの面白さを味わってもらえれば」（ＪＧＡの競技担当者）

　記念の第１回大会で、もしこの２人が優勝することがあれば、次回から参加希望者も殺到するかもしれない。

　
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