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週刊ゴルフダイジェスト 9/28号
2010/9/20更新

「自分より飛ぶ人と初めて回った」
九州オープン出場の中3女子は超大物


「コースは思ったより短かった」と柏原。物怖じしない性格で将来が楽しみ

 先週開催された各地区オープン。そこで例年にない注目を集めたのが九州オープンだ。特別招待で2人の女子ジュニアが出場し、予想以上の健闘を見せたからだ。そのうちのひとり、14歳(宮崎・東大宮中3年)の柏原明日架さんは関係者の間で“大器”と言われる逸材。その大物ぶりを本人のナマ声を中心に紹介しよう。

「初めて会ったのは彼女が小学6年の競技会。そのとき、石川遼を初めて見たときと同じ衝撃を受けました。あれほどの大器、可能性を持った子は石川遼以来です」
と絶賛するのは、杉並学院のゴルフ部監督時代に石川や薗田峻輔を育てた吉岡徹治氏だ。

 その彼とは柏原明日架さん、今年の日本女子アマでは“あわや”の準優勝。そして、九州女子2位の成績により、優勝の福田真未(高校3年、18歳)さんとともに九州オープンに特別招待。男子プロに交じってプレーし77、73の150、予選通過まであと3打に迫る健闘を見せたのだ(福田さんも同スコア)。

「フェースが開き気味に入るので、ラフでは苦しんでましたが、他に欠点はないですね。試合慣れしていて、バーディにも平然としてました」と語るのは初日同じ組の堀芳浩プロだ。

 本人も初日については、「距離(6,877ヤード、パー71)は思ったより短く感じました。それで2オーバーで回れたので、2日目はパープレーで予選通過を狙っていました」 と強気だった。ところが、「2日目の後半に崩れたことが悔しかったです」と振り返る。


もう1人のアマ、福田真未も74、76で予選落ち

 女子ジュニアでは常にNo.1を争う飛距離(250ヤード)も、今回は飛ばないほうだったことについては、「50ヤードも置いてかれましたから、焦りはなかったです。逆に自分のゴルフに集中できました。でも、最終的には自分の欠点のティショットが下手なこと(よく曲がる)。それと体力のなさとメンタルの弱さがわかって良かったです」と、いい経験だったと語る。

「(地道な)努力を続けられることでは、誰にも負けないと思います」と堂々と口にする彼女。10月の日本女子オープンでは、ローアマと取りたいという。

 そうなればTVを通して、注目度は一気に全国区なる可能性も。指導する吉岡氏(前出)は、「168センチの長身にバネのような筋力。明るく誰からも愛される性格で、ルックスがボーイッシュでカッコいいんですよ」とスター性も断言する。そのため、クラブ以外の用品メーカーからさっそく熱い視線が送られているそうだ。

 将来が楽しみな女子選手がまた九州から登場したようだ。




 
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