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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/28号
2010/9/20更新

クラブハウスを閉鎖して
料金を下げたら入場者が増えた

 ここ数年、プレー代の価格破壊が顕著になった。北海道沼田町のゴルフ場ではクラブハウスを閉鎖することで経費節減し、料金値下げをしたところ入場者が大幅アップした。

 そのゴルフ場はグリーンスコーレCC。月曜から金曜までクラブハウスを全面閉鎖することで経費削減し、3,500円の料金で今季のクローズ明けから営業を開始した。その結果、
「入場者が昨年比で50%アップした。クラブハウスを閉鎖することでレストランも浴室も使用できないが、それに関するクレームはありません。プレー代が安くなるならそのほうがいいと歓迎されています」(栗栖邦生支配人)

 ゴルフ場側にとっては、プレー代を安くするためにはさまざまな経営努力を重ね、少しでも経費を節約する必要がある。

 ゴルフ場の現状に詳しい運営コンサルタントの菊地英樹氏は、
「価格競争時代の今、どのゴルフ場でもクラブハウスは経営のネックになっている。開けていれば人手が必要となり、人件費がかかるし、光熱費もバカにならない。実は、クラブハウスをどうするかはすべてのゴルフ場が抱えている問題」という。

 湯田高原CC(岩手)は、この9月から破綻後2年ぶりに営業を開始したが、クラブハウスの改修が間に合わず、苦肉の策としてクラブハウスを使用せずに、平日2,500円、土日祝3,000円の料金を設定したところ、9月4、5日の土日は予約ですぐに満杯になったという。

 クラブハウスを閉鎖して営業しているゴルフ場は、他にもセントパインズ大山GC(鳥取)、ケントスGC(栃木県・仮ハウスで営業)もあるが、いずれも入場者は多いという。

 今まで日本のゴルフ場は余計なものをつけて、結果的にプレー代を高くして儲けようとの風潮だっただけに、理由はともあれハウスを閉鎖しての料金値下げは、安くプレーしたいゴルファーにとっては大賛成。うれしい限りだ。

 
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