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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/6号
2010/6/25更新

タイヤのようにヘッドにガスを詰めたアイアン
高く上がるというのだが……

 国際興業が7月末に発売を予定しているアイアン、パワービルト『エアフォースワン』が話題を呼んでいる。その理由は、4~7番までが中空構造で、この中空部分に窒素ガスを充填しているからだ。世界初の窒素ガス充填アイアンをプロが性能チェックした。


ヘッド先端から窒素ガスを充填する。4~7番がガス入り、8番以降はポケキャビ構造だ

 窒素ガスといえば、乗り心地や燃費向上のためにタイヤに充填するという話は聞いたことがあるが、果たしてゴルフクラブにも有効なのだろうか。

 メーカーの説明によると、次のようになる。
「中空ヘッド内に窒素ガスを充填することで、窒素ガスの膨張効果で、フェースの反発力が高まりました。また、フェース厚が薄くできるので余剰重量が生まれ、よりボールが上がりやすい重量配分が実現しました」

 実際、性能はどうなのか。クラブにも造詣が深いプロゴルフファー、中井学プロに試打してもらったところ、「フライヤーっぽい“強弾道”でとにかく飛ぶ」との評価。

「4番アイアンで230ヤード。最初はストロングロフトが飛びの要因かと思ったのですが、普段使っている3番アイアンが、この4番と同じロフト角(21度)で飛距離は220ヤード。つまり、飛びの要素は他にもあるということでしょう」

 となると、窒素ガス効果か?
「それについては何とも言えません。というのも、キャビティ構造の番手(8番~SW)もビックリするほど飛びましたから。55度のSWで140ヤード強。この結果に驚いて、うちのレッスンスタッフ何人かに試してもらいましたが、みな『最高の飛距離が出た』と言っていました」

 では、窒素ガスの効果は何か。
「強いて挙げるとすれば、打球音と打感。中空の4~7番のフェースは見るからに薄そうで、指ではじくとドライバーと同じように高い金属音が響くんですが、実際に打ってみると打球音はそんなに甲高くないし、打感も柔らかい。おそらく中身が空気だったら、もう少し甲高い音がするし、打感も硬めになるんじゃないかと思いますね」

 飛距離が出るだけでなく、心地良い打球音で打感もソフト。価格も5~PWの6本セットで9万4,500円。窒素効果のほどはわからないが、「アイアンも飛距離重視」という人の間では人気を呼びそうだ。

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