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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/13号
2010/4/1更新

石川遼が米ツアーでプロワーストの大叩き。
マスターズは大丈夫?

 石川遼にとって今季米ツアー4戦目となるトランジションズ選手権の初日に83の大叩きを演じ、最下位発進。ほぼ同時期にTポイントレディス初日を81でまわった妹の石川葉子ちゃんに「よし、勝った!」と言われてしまった石川だが、さて何が起こったのだろうか。


攻撃的ゴルフが持ち味の石川。このスタイルを貫き通してほしいという意見もあるが…

 トーナメントで83のスコアはプロ入り後の石川遼のワースト記録(アマチュア時代に出場したブリヂストンオープンの2日目に86を打ったことはある)。さらなる飛距離アップを目指してドライバーの練習に重点を置いていたため、「アイアンのダウンスウィングのイメージをあやふやにして、距離感が狂った」と、大叩きの原因について石川遼自身は分析した。

 しかし、かねてから「目先のスコアや順位にこだわらない」と石川を指導してきた父の勝美氏は、その教えが守られなかった結果だと指摘する。

「スコアを作ろうとして、あまりにも丁寧に行こうとすると、心の制限を受けて、思い切りの悪い、ああいう変なゴルフになる。よそ行きのゴルフで、自分のゴルフができなかったということ。しかし、そんなところをほじくっても、何にもなりませんから、どうこういう必要はないでしょう」

 勝美氏は、トランジションズ選手権には同行せず、アーノルド・パーマー招待から遼と合流したが、今回の件について問題にするつもりはないという。

移動距離の長さで変調を来すこともある

 昨年の3月、石川のスウィング改造に関わっていたマイク小西氏も、やはり「技術的なことよりも、精神的な問題ではないか」と見る。

「パットを見ていて『入れる』という意識がアドレスで感じられませんでした。集中できない何か原因があったのでしょう。それがショットの迷いが原因なのかはわかりませんが、集中は自分でそのつもりになっても、なかなかできるものではありません。入れる楽しさというものが必要。それはドライバー、アイアン、パットに共通するもので、世界レベルを求めるなら、そこを追求してほしい」と注文する。

 同じく米ツアーを戦っている丸山茂樹は、自身のブログでこう分析していた。
「先月アメリカで試合して一度日本に戻り、また3週間くらいくらいでアメリカに戻って試合! この繰り返しをしていると気がつかないうちに身体のバランスが悪くなり、スウィングの違和感や集中力が欠けたりと障害が起こるんです! 感じ方は人によって違うけど、かなり関係していると思うよ!」

普通は打たないスコアとの見方も

 一方で、「技術的な問題」を指摘する声もある。米ツアーでシード選手として転戦した経験のある水巻善典プロだ。
「普通では打たないスコアですね。昨年経験しているコースで、できるだろうと思っていたのに結果が出ないで慌ててしまって崩れたのだと思う。
 それはジュニアのスウィングのまま力がついてきたためで、大人のスウィングに変える必要があります。ジュニアはフェースをシャットに使わないと飛ばないんですけど、世界のトップにそういう人はいません。アイアンでグリーンをキャリーでオーバーするような距離のミスはそのせいです。
 石川プロは類まれなる吸収力の高い選手なので、その辺は気がついてくれると思います」

 精神論か技術論かはさておき、勝美氏の意見とは異なるが。「普通では打たない」スコアを叩いてしまうのも、「目先のスコアにこだわらない」いかにも石川遼らしい潔さ、とも受け取れ、小さくまとめてくるよりすがすがしさも感じる。

 これまでも失敗をバネに躍進してきた姿を何度も見せた18歳だ。83を厄払いとして、マスターズでの奮起に期待したい。

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