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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/23号
2010/2/12更新
今年の花粉は少なめだが、
花粉用ウェアや鼻マスクなるアイテムが発売


春先の試合は毎年花粉症に苦しむ古閑

 日本人の約6人に1人が苦しんでいるといわれる花粉症。そんな「国民病」の地獄の日々が、いよいよ始まる。今年はどんな対策で臨めばいいのか? 専門分野のエキスパートに聞いた。

先手必勝、まずは病院に行こう

「今年の花粉総飛散数は、例年より少なめ。2月中旬に本格的に飛散が開始し、ピークは2週間後の2月末~3月上旬です」
というのは、日本気象協会の実生和子氏だ。少なめ、という言葉にホッとした人もいるだろうが、ゴルフコースは山の中。とくにスギやヒノキなどが多いため楽観視はできない。

 ではそんななか、少しでも楽にゴルフをするにはどうしたらよいだろうか。来月は日本女子ツアーが開幕するが、プロたちはどんな対策で花粉症と闘っているのか。

「花粉症ではないですが、マスクとサングラスをして花粉症を予防しています」というのは横峯さくらだ。一方、重度の花粉症で毎年悩んでいる古閑美保は「オフに病院で2回、注射を打って花粉症対策をしています」とのことだ。

 そこで花粉症対策なら俺に聞け! という花粉症歴35年の青山薫プロに対策法を聞いてみた。
「市販薬で済ませるのではなく、絶対病院に行くべき。僕は例年、秋ごろに病院に行って飲み薬をもらっています。あと、大好きな酒もこの時期は控えてる」


鼻に差し込み花粉をガードする『鼻マスク』が注目

 花粉症患者の駆け込み寺として知られる遠藤耳鼻咽喉科・アレルギークリニックの遠藤朝彦院長も、
「症状が出る前に手をうつことが重要です。病院では徐々に花粉に慣れさせていく、免疫療法や減感作療法をおこなって、時間をかけて対処予防をしています」とのことだった。

 共通する意見は先手必勝。まずは病院に駆け込むべし。

対策グッズの有効活用で症状緩和

 すでに症状が出ている人も諦めることはない。各種対策グッズを利用すれば、症状をやわらげることは可能だ。

 まずウェア。ブリヂストンスポーツからは、生地の表面を平滑にして、さらに静電気を抑えて花粉が付着しにくいウェアが発売されている。

 ゴルフに詳しいファッション評論家の五十嵐誠氏も、
「セーターやフリースは厳禁。花粉がつきにくく、落ちやすい加工が施されたウインドブレーカーなどがおすすめです。できればパンツも同素材のものがいい。髪に花粉がつかないように、帽子も必須アイテムですね」

 花粉が体内に侵入するのを防ぐアイテムとしては、なんと直接、鼻に差し込む鼻マスク『ノーズマスクピット』(バイオインターナショナル)なるものまで発売され注目されている。

 しかし、市販のマスクがやはり花粉症対策には即効性が高いアイテムだと、前出の遠藤院長はいう。
「マスクの目的はふたつ。花粉のカットと、吐く息の湿気を逃さないこと。冷たく乾燥した空気を吸い込むと、鼻をつまらせそれを肺にいれないよう防御します。マスクで鼻の適度な湿り気をキープすれば、鼻づまりを軽減できます」

 マスクをしながらのプレーは息苦しいかもしれないが、終日装着するのがおすすめだという。薬で症状が緩和されている人も、気を抜かずに、とのこと。

 これからの季節、あらゆる手を駆使して花粉症と闘いたい。




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