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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/26号
2010/1/15更新
ツアー選手会長に深堀圭一郎、
副会長に石川遼が決まった背景

 今季のジャパンゴルフツアー選手会の理事会が5日に行われ、深堀圭一郎が2007年以来、3年ぶりに復職することになった。その背景には一体どんなことがあったのだろうか?


試合数増加、維持のために会長に就任した深堀(中央)と副会長の宮里優作(左)、石川(右)

 選手会の役員はツアーメンバーによって構成され、会長、副会長を含む23人の理事は、選手からの投票で選ばれる。(理事は全メンバーの年齢構成に応じて10~20代、30代、40代以上の3つのカテゴリーに人数を配分される)。そこから会長、副会長が選出されるが、2006年に横田真一がシード落ちし、翌年の出場資格を失って以来、複数年シードを持つ人を選ぶという流れになった。

 しかし現在、深堀は左足人さし指つけ根の足底筋膜炎で昨年9月からツアーを欠場。公傷制度が認められ、シード確保へ重要な年になる。それでも選出されたのには、2008年から続く経済不況がある。今季は1試合増となったが賞金総額が未発表という前代未聞の事態。そのため、
「誰でもいいというわけにいかない。厳しい経済状況のなかでリーダーを決めないといけない。JGTOとも話し合いができて、これまでの流れがわかっている人が深堀さんだった」
とツアー関係者。選手会も財界人とのコンタクトが取れるネットワークを持っている深堀の復帰を押す声が大きかったという。

 実際、深堀は選手会長を務めた2007年に横田真一らとともに交流があった奥田碩トヨタ自動車相談役の尽力を受け、人気低迷のなかでトヨタ自動車、キヤノン、パナソニックといった大手企業の参入に一役買った実績がある。

 ただ本来は試合の増加や存続のために動くのは選手ではなくJGTO執行部。しかし選手側はJGTOに任せていられないと感じているのが実情だ。とはいえ、本職以外での負担を嫌がって会長職を敬遠する選手も多い。

 「遼くんひとりに頼るつもりはない」と深堀は話すが、石川遼が副会長を任された背景には、この不況のなかで選手会の顔として営業を期待される事情もあるのだろう。




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