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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/20号
2009/10/9更新
「プレーオフ」はタイガー、ミケルソン「ツアー選手権」優勝
二強態勢は磐石!

米ツアーの「プレーオフ」の最終戦であり、ポイントで争われるフェデックスカップの最終戦でもあるツアー選手権にフィル・ミケルソンが優勝。この試合2位だったタイガー・ウッズが、フェデックスカップのポイントトップとなり、プレーオフ4試合の総合優勝を果たした。故障、妻の病気と、何かと問題を抱えていた人気の2人の「同時優勝」。来季に向けての最高の終わり方をした2人に迫った。


事実上の09年シーズンを終えたタイガーとミケルソン。二強態勢はまだまだ続く?

タイガー・ウッズは、左ひざの手術とそのリハビリで、昨年6月から今年2月末まで約9カ月間試合に出られず、復帰第1戦となったWGCマッチプレーの3回戦で敗れた時には、「今季どうなるのか予想もできなかった」とウッズ本人が語るほど自分のゴルフが懸念されていた。

A・パーマー招待、メモリアル、AT&Tナショナルといった試合では、確かに優勝しているが、この3試合はすべて、タイガーらしさのない2位に1打差の薄氷の勝利。メジャーにも今季は勝てずに、他のプレーヤーとの実力差が縮まったかとも思われたのだ。

しかし、8月に入ってからプレーオフの4試合まで7試合に出場して3勝と2位が3回、しかも、WGCブリヂストン、プレーオフ第3戦のBMW選手権では、それぞれ2位に4打差、8打差をつけての優勝。終わってみれば、今季の平均ストローク数が68.05と米ツアー史上2位の成績(2000年と07年にタイガーは67.79という米ツアーの記録を作っている)。

賞金では、プレーオフのボーナス1000万ドルに加えて、今季の獲得賞金も約1051万ドルと賞金王の座をほぼ手中に収めている。過去2年間の成績が反映されるワールドランキングでも、一時は王座が脅かされることもあったが、「プレーオフ」が終わった時点(9月28日現在)では16.54ポイントで、2位に復活したミケルソンの8.33ポンイントの2倍近い不動の地位を固めているのだ。

一方、ミケルソンはシーズン序盤戦で、ノーザントラストオープン、WGC・CA選手権で優勝したものの、「今年は、多くの試練を乗り越えなければならなかった。妻のエイミーと母親の乳ガンで、本当に苦しい時期を経験し」(ミケルソン)ゴルフの方も振るわなくなってしまっていた。

それが、夫人と母親の手術も成功し、
「まだまだ楽観できないけれど、とにかく最初の試練は乗り越えられた。(懸念されていた)パッティングでも出口が見えてきた。長いクラブとスウィングはコーチのブッチ(ハーモン)に診てもらい、ショートゲームはデーブ(ペルツ)の指導でどんどん良い方向に向かっている」 ということで、ツアー選手権を、「今季を通して最高のラウンドの一つだった」と総括している。

ミケルソンはフェデックスカップ2位のボーナス300万ドルに加えて、今季533万ドルを稼ぎ出して、賞金ランキング3位、ワールドランキングでは2位と浮上している。

PGAツアーは、まだ続いており、先週のターニングストーンリゾート選手権に加えて、秋季シリーズが4試合残っているが、これは実質、賞金ランキング125位までのシード権を争うシリーズ。シードを確定させたトッププレーヤーは出場しない選手が多いが、それでも秋季シリーズにまったく出ないわけではないので、賞金ランキングの最終結果はまだ確定しない。

「今季16戦して6勝を含む2位以上が9回、安定したプレーができるようになったことを誇りに思う」と語る33歳のウッズと「(調子が上向きで)来季が楽しみ」と語る39歳のミケルソン。予定では11月の上海で開催されるWGC・HSBC選手権で、再び万全の態勢のこの2人のライバル対決が見られそうだが、これからも、この2人がプロゴルフ界を引っ張る原動力になりそうだ。

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