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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/18・25号
2009/8/8更新
中国・九州北部豪雨でゴルフ場も被害甚大。
復旧見通したたずのコースも

 先々週から九州~山口県の各所で甚大な被害を出している「中国・九州北部豪雨」。これも、7月末になっても梅雨前線が消えない異常気象が原因か。その前線付近で発生した豪雨が、今回は山間部で多くの土砂崩れを引き起こした。そのためゴルフ場でも、特に九州北部でクローズとなったコースが少なくない。

 九州北部といえば、ゴルフファンには今月末に男子ツアー・バナH杯KBCオーガスタが開催される芥屋GC(福岡県)が有名だが、同コースは「バンカーが多少崩れましたが、山のほうのコースに比べたら、被害に遭ったなんて、とてもとてもいえません」とのこと。

 今回の豪雨では、大野城市を走る九州自動車道の土砂崩れの映像が印象的だったが、その大野城市に隣接する町のゴルフ場で、大きな被害が続出している。

 筑紫ケ丘GC(那珂川町)では「6~7ホールが土砂崩れに遭いました。まだ業者に見てもらうことができない状況で、復旧の見通しは立っていません」と語る。どうやら、長期のクローズを余儀なくされそうだ。

 土砂崩れが発生したのは土曜日(25日)の夜から翌日曜日の朝にかけて。そのため、利用客に危険が及ぶ心配がなかったのは幸いだったという。

 土木工事に詳しいゴルフ場関係者によれば、ゴルフ場の土砂崩れは豪雨から1~2日経って起こることも多いそうだ。そのため、天気が回復し、営業を始めたところでガケが崩れることもあるという。

 さらに甚大な被害に遭ったゴルフ場がある。同じ那珂川町の大博多CCは、28日現在、「ガケやカート道路があちこちで崩壊しています。何カ所あるのか、まだつかみ切れていません」とのこと。

 被災コースをお見舞いで訪れたあるゴルフ場の関係者は「あれほどひどいとは思わなかった。だから、現場を見てびっくりした。本当に言葉をなくしました」と語る。被害のほどが心配される。

「とにかく天候が安定し、本格的な復旧工事が始められるようにならないと、正確な被害の状況も再開の時期も分かりません」(大博多CC)とのことだ。

 九州北部より先に大きな土砂崩れが起きたのが、山口県の防府市。同市内の山岳コース、タカガワ新山口CC(旧・山口CC)は「法面があちこち崩れたため、2日間(22日、23日)休業しましたが、24日にハーフで再開。

 翌25日からアウト・インともプレーできるようになりました」とのこと。この周辺で、それ以上の被害情報は得られなかった。

 防府市に隣接する山口市の宇部72CCでは、29日に日本女子オープンの予選会が予定され、開催が心配されたが、「まったく問題ありませんでした」とのこと。

 毎度のことながら、斜面の向きや地盤によって、近接地でも様相がまったく異なるのが、日本の豪雨被害のようだ。

 被害に遭ったゴルフ場の早期回復を願うばかりだ。

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