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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/24号
2009/3/12更新
一つより複数が楽しい! 地域友の会など
エリアを限った“共通会員”が人気に

 世界的な大不況は日本経済はいうに及ばずゴルフ場にも波及、各地のゴルフ場は、どこも客の囲い込みに必死になっている。そんななか、地域のゴルフ場同士が交流し合い、お客獲得を目指そうという動きが活発になっている。

 長崎県の佐世保CC、佐世保・平戸CC、つくもGコースの3ゴルフ場では、合同で企画した「1・2さ~んっ!岳ゴルフ場企画チャレンジ2009スタンプラリー」を1月19日から実施している。

 これは、1万5000円のチケットを購入すれば3ゴルフ場でそれぞれ1回ずつ平日プレーができるもの。期間は3月31日までで、料金は食事付き、税込というから、かなりお得。

 しかも、3ゴルフ場でのスコアを合計して順位を決定、上位入賞者にテレビやドライバーなどの賞品がもらえるほか、全日使える次回ラウンド1000円割引券のプレゼントなどの特典もあるという。

「3ゴルフ場では、それぞれが集客に頭を悩めていたのですが、これまでは単なる値下げ競争になってしまっていて、大きな効果は得られませんでした。そこで、別経営ながらお互いが協力して、共存共栄を図っていこうと今回の企画を実施しました」(佐世保CC営業部長・松竹浩一さん)。

 共通チケットというと、通常グループゴルフ場間の扱いが多いが、長崎のケースは別会社がそれぞれの垣根を越えて合同でやり始めたというところが新しいといえる。

 そのグループ会社では、ゴルフ場運営大手のパシフィックゴルフマネージメント(PGM)でも、09年1月より全国各地で展開する同グループゴルフ場を地域ごとに区分けし、その地域内にある複数のゴルフ場が利用できる有料制度「地域共通友の会」を導入している。

 これは、プレー料金の割引や友の会親睦コンペへの参加資格などがある友の会で、まず東日本エリアで始めて評判を呼んでいたが、これを今度、西日本エリアまで拡大した。

 例えば、東北地区ではグレート仙台CC、仙台ヒルズGCなど仙台エリアの5コースを対象に、1万500円(税込)の年会費を払うと、平日500円、週末1500円の料金割引が受けられる他、入会時には「PGMヤーデージプログラム」のポイントがプレゼントされるなどの特典がある。

「地域共通友の会制度は、全国にゴルフ場を運営している当社ならではのメリットを生かし、現在展開しているヤーデージプログラムをベースに、より地域に密着して、それぞれの地域に落とし込んだサービスを提供していこうということです。非常に好評で入会される方も順調に増えています」(PGM広報部)

 また、オリックス・ゴルフ・マネジメントでも、「OGM東日本エリア・スタンプラリー」を6月30日まで開催中だ。

 これはエリアがもう少し広くなるものの、ディアレイクCC(栃木)、きみさらずGL(千葉)、おかだいらGL(茨城)など関東12コースを対象に、2~5コース、6コース、全12コース制覇の3段階で来場者にそれぞれプレゼントがもらえるというもの。

 このほか、新君津ベルグリーンCC(千葉)、新里美CC(茨城)、新香木原CC(千葉)など8コースで組織される「ベルクラブ」。

 東雲GC(栃木)、那須伊王野GC(栃木)など栃木・福島エリア5コースが利用できる「クローバー会員」。

 広陵CC、大平台CC、皆川城CC(いずれも栃木)の3コースが参加している「つつじの会」では、会員になると優待料金でプレーできるシステムがあり、複数のゴルフ場が手を組んで、こうした会員制度を採用しているところも少なくない。

 ゴルファーの心情として、いくつものコースでプレーをしてみたいというものがあるが、こういうエリアを区切った共通プレーシステムの導入はメリットがあるはず。この手の新サービスに注目したい。

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