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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/30号
2008/12/18更新
試合数は変動なしだが、遼くん効果で
賞金額はアップ。男子ツアー日程決まる

 09年国内男子ツアーの日程が10日、日本ゴルフツアー機構(JGTO)から発表された(週刊GD12/30号・182ページ)。今年と比べ、試合数に変動はなかったが、賞金を増額する大会が5試合もあり、ツアー規模は今年に続いて拡大することになった。不況の波の直撃は避けられた来季のツアー日程から、注目される動きを見てみよう。


石川遼、プロ初優勝で盛り上がった関西オープン

 発表された09年ツアーの試合数は、今年と同じ25。そのなかで気になるのは、昨年アマチュアの石川遼が制したマンシングウェアオープンKSBカップ。共催のデサントが抜け、それに代わるスポンサーの獲得が遅れたため、今回発表の日程から外された。

 主催のKSB瀬戸内海放送によれば、「開催が間に合うギリギリまでスポンサー獲得に全力を尽くします」とのことで、09年開催の成否が正式に決まるのは年明け後となりそう。

「30年近い歴史のある大会ですし、開催地の岡山ではすっかり地元に根づいてますので、なんとか継続したいと思います」(KSB担当者)

 これに対しては小泉直JGTO会長も、「私としてはKSBカップ継続の兆しを感じています」という。なんとか新スポンサーに引き継いでもらいたいものだ。

 一方、ツアーに復帰するのが関西ゴルフ連盟主催の第75回関西オープン。同大会は日本オープンより1年早い1926年に始まった歴史ある大会で、賞金総額の規定により外された91年までツアー競技として実施されていた。来年は賞金を2000万円上積みし、5000万円としてツアー競技に加わる。

「加盟倶楽部さんや地元企業を中心に協賛スポンサーからの協力が得られました。ただし、冠スポンサーをつけるつもりはありません」(三谷賀一事務局長)。

 今年石川遼がプロ初優勝を遂げた大会であり、また日程が“秋の陣”の開幕戦となるので、賞金の額以上に注目されそうだ。

 試合数に変動はなかった一方、来季は賞金を増額させる大会が5試合もあり、ツアーの賞金総額は今年より9000万円増の37億1000万円(北京オープンの賞金総額は120万ドル。1ドル=100円で換算)となった。

 増額で目立つのは、1億4000万円から一気にツアー最高額に並ぶ2億円大会となるカシオワールド。いきなりの6000万円増だが、今年は石川遼の獲得賞金額1億円突破の話題に加え、“地雷騒ぎ”で連日一般ニュースにも取り上げられた。そのおかげか、テレビ視聴率は最終日に10.4パーセント(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

 この注目度からすれば6000万円も安いもの? しかし、内情に詳しいツアー関係者によれば、「2億円への増額は、大会前から決まっていたようです」とのこと。

 どうやら、今年は2億円の高額大会が一気に3試合も増えたために、1億4000万円では“高額大会”とは言えなくなった状況に、スポンサー側が危機感を感じていたようだ。

 三井住友VISA太平洋マスターズが大会の4か月前に急きょ5000万円増の2億円としたのも、同様の思いからのようだ。

 結果、来年は2億円大会が7大会となるのだが、今後、急きょそこから抜け出そうとする大会が現れないとも限らない。

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