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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/29号
2008/7/17更新
腰痛が公傷適用でシード権維持
初戦以来姿見えず、田中秀道のいま

 かつてはトーナメント会場でサインを求めるファンの長蛇の列ができるほどの人気を誇った田中秀道が、今年の4月末以降、故郷の広島にこもり、ツアー復帰に向けて、ひっそりとリハビリに励んでいる。いま田中秀道に何が起きているのか。


“小さな巨人”の復活が待ち望まれる

 石川遼が、いきなり優勝争いを演じて注目を集めた国内男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップ。その2日目の4ホール目を終了した時点で田中秀道は腰痛のため棄権。それ以降、すべての試合を欠場していた田中に、このほどJGTO理事会は、正式に公傷制度を適用することを発表した。

 これにより、田中は09年は、今季欠場した試合数分だけ試合に出られ、その成績と今季これから出場する試合の成績を合算。それが08年賞金ランク70位の選手(出場義務試合数に達していない選手を除く)を超えると、09年のシード選手と認定される。

 田中は98年の日本オープンで優勝。この時10年シード権を与えられ(00年から5年シード権に変更)、今年がその10年目にあたる。

 この発表とほぼ時を同じくして、田中は自身のブログにファンへのメッセージを、2カ月ぶりに書き込んでいる。

「秀道です」とタイトルされたブログの文章は、「皆様お久しぶりでございます。梅雨真っ只中で気持ちが沈みがちな季節ですが、明るく元気に過ごされていますか? 僕は、梅雨前線が直撃している気分です。(笑)いや、僕が梅雨前線です。(爆笑)」

 と書き出され、田中の置かれている苦境を、軽妙なユーモアを交えて伝えている。

 今季の開幕に備えて、腰と股関節の治療を鳥取のジムで受けていた田中だが、「一度は良くなりかけた身体もまた一からやり直し」(ブログ)という状態で、2カ月あまりをリハビリで過ごしていた。

 一時は、歩くことさえもやっとという状態だったが、田中のマネジャー氏によれば、

「今は実家の広島にいます。いろいろ考えるところがあるようで、関係者とも連絡をまったく取っていません。腰の状態は日常生活に支障がないぐらいに回復に向かっていますし、父親と一緒にゴルフもたまにはやっているようですが、まだ試合に出られるほどにはなっていないようです」とのこと。

 気になるツアー復帰の時期は、早ければ8月末のKBCオーガスタを目標にしているが、遅くとも秋の試合には出られる模様だ。

 95年に彗星のようにツアーシーンに登場した田中は、その年、一気に賞金ランキング6位になりトッププロの地位を不動のものにした。166センチの体から繰り出されるビッグドライブが人気を呼び、また優勝した試合では、延々とファンにサインするサービス精神で、さらに人気に拍車をかけた。

 02年から5年間、米ツアーを主戦場として戦っていたが、07年から日本ツアーに本格復帰。「人気が低迷する国内男子ツアーを盛り上げたい」という責任感で開幕を迎え、その無理が持病の腰痛を悪化させる原因にもなっていた。

 昨年は、19試合に出場し、予選通過はわずかに2試合。予選落ち14試合、棄権3試合という数字が田中の“無理”を物語っている。

 田中自身が「十分に戦える」という確信が持てるまで、じっくりリハビリに取り組むことが、ファンの応援に応えるために今、最も必要なことだろう。

 そして再び“彗星”のようにツアーシーンに戻れば、“小さな巨人”は、デビュー当時のようなブームを巻き起こすに違いない。

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