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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/18号
2008/3/6更新
なぜ海外で強い? 佐伯三貴の
意外な性格を本人に聞いた

 昨年デビューするや否や、6263万円の賞金を獲得してランキング9位に入った期待の若手が佐伯三貴だ。フジサンケイレディスクラシックでの初勝利もさることながら、全英女子オープン7位、女子ワールドカップ3位タイ、そして、先日のフィールズオープンでも日本選手最高の15位に入るなど、世界の大舞台に強いのが佐伯の魅力。なぜ、海外で強いのか、開幕を目前に控え、佐伯に直撃インタビューした。


ミスしてもすぐに開き直れると“マダム”佐伯。

――佐伯プロというと、とにかく海外で強いという印象があるのですが、ご自分では、そのことをどう考えていますか?

佐伯 自分ではあまり意識していませんが、私自身、海外のほうが伸び伸びとプレーできて、やりやすい感じがするのは確かですね。 日本よりレベルの高いところで、自分よりうまい選手の間に入ると、モチベーションが高くなるし、気合いの入り方が違います。おそらく、それがいい結果につながっているのではないでしょうか。

――昨シーズンが実質デビューということになったのですが、振り返ってみて、昨年1年、ご自分ではいかがでしたか?

佐伯 右も左も分からないうちにすぐに1勝できて、これなら2勝目もすんなり勝てるのではないかと思いましたが、それはさすがに甘かったですね。 結果的にはランキング9位になりましたが、そういう数字以上にいろいろな点で収穫のあった年でした。

――自分のゴルフのいい点は何だと思いますか?

佐伯 ネガティブ志向ではないということかな。私は常にポジティブで、試合中にミスをしても、すぐに開き直れるのです。シーズンに何試合も闘っていく上で、これはとても大事なことだと思っています。

――逆に、佐伯プロにとって、課題は何ですか?

佐伯 自分としては、アプローチとパターが一番の課題だと思っています。これらの精度がよくなれば、もっと楽に戦えるのではないかと考えています。

――では、練習もその点に重点を置いてやっているということですか?

佐伯 そうです。今、下半身の動きやアドレスを再チェックしています。それから、とても地味な練習なのですが、バックスウィングの時の30センチのクラブの上げ方をもう一度、確認している最中です。 昨シーズンは、ここぞという時のティショットやアイアンショットでミスが出ることがあったのですが、それもよく考えてみると、下半身の動きやアドレスに問題があったようなので、それを修正しています。うまく直れば、パーオン率ももっとよくなるはずですから。

――間もなく今シーズンが開幕しますが、佐伯プロにかかる期待はかなり大きいと思います。ご自分では何か、具体的な目標を立てていますか?

佐伯 この春、大学(東北福祉大)の卒業式があるのですが、それまでに2試合出場することになっています。できれば、その2試合のどちらかを勝って、大学時代を有終の美で飾りたい。 そして、一つ勝ったら、次にもう一つ、そしてまたもう一つと着実に積み上げていきたいと思っています。

――目標は賞金女王?

佐伯 賞金女王は意識していません。それは結果としてついてくるもので、自分が3勝、4勝してもその上を行く人がいれば獲れませんから。ただ、シーズン終了が近くなって自分が賞金女王を狙える位置にいれば、もちろん狙っていきたいですね。

――仲間の女子プロから「マダム」と呼ばれているようですが。

佐伯 ニックネームがつくことはいいことですから、マダムって呼ばれることは決して嫌じゃないですよ。逆にそのイメージを大事にして、マダムのような華やかなプレーを常に心掛けたいですね。

 今週末のダイキンオーキッドレディスを皮切りに、いよいよスタートする女子ツアー。トッププレーヤーが鎬を削る中、海外だけでなく国内でも活躍してほしいものだ。

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