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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/12号
2008/1/31更新
プロのチューンが簡単にできる
米PGAショーで注目浴びたシステム

 今年も米フロリダ州オーランドでゴルフ用品の見本市・PGAショーが開催された。そのなかで話題の中心は“調節可能クラブ”。クラブのSLE規制が明記された2008年の用具ルール改訂で、同時に実施された「クラブの調節性緩和」を適用し、米国クラブメーカーが、「調節機能を備えたクラブ」を続々開発しているのだ。PGAマーチャンダイズショーで発表された新機軸のクラブに迫った。


テーラーメイドr7CGB MAXでも"自分流クラブ"が作れる

 このルール改訂とは、これまでゴルフ規則(付則II1b)で、パター以外のクラブには許されていなかった重量調整以外の調節性が、今年から、USGAやR&Aの事前承認を条件として、すべてのクラブに認められるようになったもの。

 昨今、高反発フェース他のゴルフ協会規制に、様々な技術開発で対抗し、高性能クラブを開発してきたクラブメーカーが、この規制緩和のチャンスを見逃すはずはなく、米国PGAショーで新たに調節性を備えたクラブの数々を出してきた。

 今年のPGAショーフロアで最大のスペースを誇り、圧倒的な存在感を見せていたキャロウェイは、多くの新製品に加えて、クラブ調節性ルール緩和を活用したという新しいドライバー販売システム、「I-MIX」を発表した。

 これは同社売れ筋のドライバー「FT-5」と「FT-i」のヘッドに、市場で人気の高いシャフト、「アルディラ」、「フジクラ」、「ミツビシ」を個人が簡単に付け替えることを可能にした仕組みで、このヘッドとシャフトのバリエーションは実に1600以上の組合せによるカスタマイズ対応が可能になっている。

 同社は、このシステムにより「ツアープレーヤーが、ツアー現場で行っているようなプレー条件に合わせた最適クラブ調整が、ショップや個人で簡単にできるようになった」と話している。

 このキャロウェイ「I-MIX」のクラブヘッド米国小売価格は、それぞれ1個435ドル(FT-5)と500ドル(FT-i)、シャフトは種類により1本185~435ドルと設定されている。

 またテーラーメイドも、同様のコンセプトに基づき、昨秋発表した「r7 CGB MAX」ドライバーヘッドに、9個のムーバブルウェートと3種類の特性を持つシャフト(フジクラ、ミツビシ、マトリックス)、そしてシャフト脱着用のレンチを一緒にセットにしたリミテッドモデルを発表している。

 これによりプレーヤーは、プレー条件に合わせて最適なクラブを自分で調製出来る仕組みとなっており、米国での小売価格は全てのキットを含め1本分が999ドルとなっている。

 この他にも既に数社が調節性緩和を利用した製品を発表しており、米国市場ではにわかに脚光を浴びてきている。

 さて、このシステムの日本への波及はどうだろうか。

 数社の大手国内メーカーや国内テーラーメイドゴルフは、異口同音に米国との市場性の違いをあげ、検討中だが発売については未定としている。

 しかし、PGAショーに出張し、キャロウェイの発表会にも出席した同社の松尾俊介氏は、市場の大きさよりもむしろこの仕組みの意義や将来性を評価し、近々日本でも前記の「I-MIX」を発表する計画を明らかにしている。

 この動向に対し、同じショーをウオッチしてきたゴルフ用品界誌の片山社長は、

「確かに今まで日本にはクラブ個人調整の慣習はなかったが、フィッティングは盛んになってきており、改造クラブ市場に受け入れられる可能性もあるだろう」

 と話している。

 日本市場で受け入れられるか、どうか、今後に注目したい。

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