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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/8・15号
2008/12/27更新
外資に買われたゴルフ場。カジュアル族ばかり
増えて古参から異議あり

 平成19年9月中間期で売上、利益ともに計画を上回り、目下のところ好調な業績を維持しているアコーディア・ゴルフだが、一部会員からは運営に対する不満の声が上がっている。アコーディアが目指す“カジュアル化”路線が抱える課題を追った。

「ちっともスタートがとれない」、「18Hあたり1日57組も入れるので混み具合がすごい」、「やたらと初心者が多い上に、初心者ほどセルフで回りたがるからマナーを覚えない。ペースが遅いからちっとも進まないし、コースはディボット跡だらけ」「プレー環境が格段に悪くなった上に、年会費は2万円から3万円に上がったばかりだというのに、来年は4万5000円に値上げされる」「ビジターは2人でも回らせるのに会員は4人組。会員でいるメリットがまったく感じられない」……。

 旧西野商事グループから平成18年1月にアコーディアグループ入りした、セントラルGC(茨城県)のメンバーが漏らした、アコーディアへの不満の数々は、突き詰めていくと、カジュアル化路線への不満に集約される。

 プレーをする人に会員になってもらう、ゴルフ人口の裾野を広げるために練習場との提携を推進する、といった方針を推し進めれば、結果的にコースには初心者が増えることになる。

 カジュアル化路線は、少数の会員から高額の年会費をとって優良なプレー環境を維持する路線とは対局にある。

「入場者数の確保は経営を維持する上で必要なこと」(アコーディア広報)であるのも事実。

上級者に連れられてコースデビューを果たすスタイルは今や敬遠されがち。

 仲間内で気軽にプレーを楽しみ、安く上げたいという初心者はセルフプレーを好む。

 結局誰からもコースマナーを教わる機会はない。

「コースマナーが守れない初心者への不満があることは承知している。当方としても初心者へのマナー認知は重要な課題だと認識している。コースマナーを守れない人の大半は、コースマナーの意味や重要性、マナーの存在そのものを知らないだけなので、何か有効な方法を考えていきたい」(アコーディア広報)という。

 アコーディア傘下のコースの大半は民事再生や会社更生の手続を経ており、アコーディアのスポンサー就任は、会員自身が債権者集会に於ける投票によって選択した道であはる。

 だが、カジュアル化路線によるプレー環境の変化や会員権相場の低迷は、アコーディア傘下入り前からの会員にとっては“想定を超える”事態だろう。

 さて08年はどういう展開を見せるだろうか。

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