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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/27号
2007/11/15更新
鳴り物入りでプロ転向後、苦節10年
ジャスティン・ローズ欧州賞金王に

 今季のヨーロッパツアーの賞金王が、ジャスティン・ローズに決まった。最終戦のボルボマスターズまで、賞金王の行方が分からない激戦だったが、結局、最終戦をプレーオフで制したローズが、ハリー・バードントロフィを手にすることになった。


この10年は長かった……

「ここまで来るのは、長い道のりだった」と27歳のローズが語るように、ローズがプロ入りしたのは、10年前の17歳の年。

 98年の全英オープンにアマチュアとして出場し、タイガー・ウッズなどとともに優勝争いに加わり、一躍その名を知らしめ(結果は、M・オメーラが優勝し、ローズは4位タイ)、その全英の翌日にプロ入り宣言。

 そしてその98年から99年にかけて21試合連続予選落ちという不名誉な記録も作り、早すぎるプロ転向と批判されもした。

 そして、一時は忘れられた存在となっていたが、2002年に中日クラウンズを含めて、この年世界で4勝。

 これでようやく、トッププレーヤーの仲間入りかとも思われたが、この年の9月に父親が他界。

 その後も故障などに悩まされながらも、主戦場をアメリカに移し、中堅プレーヤーとして、活躍はしていたのだ。

「年の初めには、まさか賞金王になれるとは思わなかったが、メジャーでよい成績を収めることが出来、8月のWGCで2位になった時点で、高額な賞金を手にしたので賞金王を取れるかもしれないと思っていた」とか。

 賞金王争いは、このボルボマスターズの前週まで、アーニー・エルスがトップにいたが、エルスはこの週、アジアンツアーのシンガポールオープンに出場。

 最終戦欠場の批判を浴びたエルスは、「この出場は昨年から決まっていたことで、来年までの3年間、出場する契約を結んでいる。だからどうしようもない」と語ってこの最終戦には不参加。

 そのため、この時点で2位だった全英の覇者、P・ハリントンと3位だったローズが、最終戦でベスト3に入れば、逆転するという状況だったのだ。

 そのハリントンも、ボルボマスターズでは、最終日まで優勝争いに加わっていたが、「とにかくパッティングの調子がひどかった」ことで、17番で1.5メートルのバーディパットをはずして優勝争いから脱落。

 3人のプレーオフになった時点で、ローズの賞金王が確定したが、そのプレーオフをも制して、トータル294万ユーロ(約4億9000万円)を稼いで、トップの座に付いたのだ。

 ローズは、今年ヨーロッパツアーに12試合に参戦しているが、これは、欧州ツアーの賞金王としては、最少参戦数。

 なにより、彼自身が語るように、4つのメジャーで最低のランキングが12位と好成績を収めた上に、WGCのマッチプレーとブリヂストン招待でも5位、2位という成績で、高額賞金のトーナメントで優勝争いに加わったことが、ローズを賞金王に押し上げた。

 同時にこの6試合がヨーロッパツアーのオフィシャルとして加算されたことにより、11試合というヨーロッパツアーの最低参戦数をクリアさせてもいるのだ。

 これまでも、ローズは、度々メジャーなどで、上位に顔を出しており、コース設定の難しいビックトーナメントに強いとは言われてはいた。

 しかし、その一方で3日目、最終日のつめが甘いとも評価されていた。

 それだけに、欧州ツアーではビックな試合のボルボで、しかも賞金王がかかった試合で勝てたことの意味は小さくない

 ポストタイガー世代のプレーヤーとして、来シーズンの活躍が期待されている。

 ちなみにヨーロッパツアーの2008年のシーズンは、すでに先週上海で開催ののHSBCチャンピオンズから始まっており、同ツアーは、年間休みなしでフル回転している。

 ただそれに対しては、メンバーに義務つけられた最低参戦数が11試合というのも、少ないような気がしないでもないのだが……。

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