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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/6号
2007/10/25更新
遼くん、藍ちゃんいない試合で
視聴率、良かったのはどっち?

 先週日曜日(14日)の午後、多くのゴルフファンはテレビの前に釘付けの4時間20分になったのでは? 谷口徹が大会史上に残る大逆転劇を演じた白熱の日本オープンの生中継。それに続いて中継された、横峯さくらと上田桃子がプレーオフで闘った富士通レディース。どっちもどっち。ともに見ごたえのある試合だったが、視聴率は意外な結果に。

 日本オープンは、NHKが午後1時5分から4時10分まで生中継。

 試合は谷口、片山晋呉、深堀圭一郎といった人気・実力選手が終盤、バーディではもちろん、パーセーブでもガッツポーズを繰り出す白熱の接戦となった。

 一方の富士通レディースは、4時から5時25分までの録画中継。

 こちらは、上田と横峯、2人の人気選手によるプレーオフへ。

 そして、決着は2ホール目でついたのだが、中継は珍しく、互いに距離のあるバーディパットを入れ合った1ホール目から放送。

 終始緊張感のある面白い番組構成となった。

 ところが、視聴率のほうは日本オープンが平均4.8パーセント(ビデオリサーチ調べ。関東地区。以下同)、富士通レディースは男女通じて今年最高の11.8パーセント。

 意外にもというか、やはり女子の方が上回った。

「私もテレビ観戦しました。どちらも今季1、2を争う、見ごたえのある試合でしたね」

 と語るのは、元テレビ朝日のスポーツ局プロデューサー・三好康之氏。

 三好氏によれば、両者の間の数字にこれほどの差が出たのは、何といってもスターの存在が大きい。

 つまり、わざわざテレビのチャンネルを合わせてまでも見たいと思わせるスターが、女子のこの試合では上位に並び、男子にはいなかったということ。

 このことを証明するのが、2週前の東海クラシック最終日のテレビ中継。

 目下のスター、石川遼が下位ながら登場したためだろう、視聴率は今季最高の7.4パーセント(中部地区では9.6パーセント)を記録しているのだ。

 さらにもう一点、日本オープンの視聴率が苦戦した理由を三好氏は指摘する。

「中継の視聴率を決める要素には、スターのほかに、大会そのものの格(注目度)、ゲーム展開の面白さ、天気、それと放送時間帯があるんです。視聴率獲得の点からすると午後1時からの放送よりも夕方4時からの放送のほうがずっと有利」と語る。

 実際、瞬間最高視聴率では3時53分、最終組が18番をホールアウトした時間帯で8.5パーセントを記録(NHK広報)。

 これは関東地区で男子トーナメントでは最高クラス

 平均4.8パーセントという数字はやはり中継時間の長さという時間的な面で不利だったということだろう。

 ただ、瞬間最高記録で8.5パーセントとったとはいえ、それでも女子のほうが多かったのだから、まだまだ男子トーナメントは頑張らないといけないということか。

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