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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/8・15号
2007/4/26更新
東建初優勝の上田諭尉、野球の工藤、
福留に学んでV、苦節11年のゴルフ人生

 国内男子ツアー開幕戦は、33歳の上田諭尉(ゆい)が初優勝。昨年は坐骨神経痛に苦しみ、棄権が目立った60歳の尾崎将司も復活(20位)するなど、「男じゃないか。」のスローガンを掲げたツアーにとっては、願ってもないシーズンの滑り出しとなった。


苦労の末の優勝。夫人の愛さん、息子の廉くんと

 表彰式直後には、プロ仲間からビールかけで手荒い祝福を受け、ドンペリのラッパ飲みという派手なパフォーマンスを見せた上田だが、これまで話題に上ることもほとんどなかった選手だけに、本誌読者にもあまり馴染みがないはずだ。一体、どんな選手なのか。

 74年、岐阜県で生まれた上田は、高校入学後の16歳でゴルフを始め、専修大学に進学。在学中の主な成績は、94年中部オープンベストアマ、95年日本学生10位と、さほど目立ったものはない。

 それでも、大学卒業後、ミッションバレーGCなどで研修生生活を送り、97年にプロテスト合格。だが、この時も35位と最下位での合格と、ギリギリでプロ生活をスタートさせた。

 プロ入り直後は、下部ツアーのグローイングや後援競技などを中心にプレー。ツアーにも何試合か出場していたが、思うような成績を残せない日々が続いた。

 ようやく日の目を見たのは01年のQT。ここで7位に入り、翌02年の出場権を獲得。1年間、ツアーに挑戦して、賞金ランキング73位とギリギリで初シードを手にした。

 ところが、苦労の時代はまだまだ続く。93年は賞金ランキング91位と低迷。せっかく手に入れたシード権をたったの1年で手放してしまった。

 ウェーティングだった昨年の開幕戦では、大会初日の朝になって欠場者が出て、繰り上がり出場。土壇場での参戦で2位タイと大活躍。一気に賞金を稼いでそのままシーズンを突っ走り、賞金ランキング51位で2度目のシードを獲得し、今年の開幕に備えていた。

 セールスポイントはその飛距離だ。昨年実績で平均292.72ヤードの飛ばし屋は、ツアー9位を誇る。しかし、飛ばし屋の常として、時に安定感を欠き、大ケガにつながることも多い両刃の剣だった。

 これが、優勝した東建ホームメイトカップ最終日にはなりをひそめた。282.38ヤードで出場選手中48位。優勝争いの緊張感からヘッドスピードが落ち、飛距離が伸びなかったことがショットの安定につながったと言う皮肉な見方もあるほどだ。

 そんな上田の武器である飛距離の秘密はバッティングセンターでの打ち込み。数年前から行っているこのトレーニングで、体の使い方をマスターしたという。

 中日ドラゴンズの福留孝介外野手にプレゼントされたバットを愛用し、巨人軍出身で、現在はプロゴルファーとして活動するデーブ大久保とも友人。さらにその縁で、横浜ベイスターズの工藤公康投手からもアドバイスを受けて、勝負へ臨む精神的な支えにして初優勝につなげた。

 開幕戦でキャディを務めた弟、崇宏さんもゴルフ経験があり、父、英郎さんは開催コース、東建多度C名古屋のメンバー。自宅からは車で40分、100回以上は回ったという絶好の環境が生んだ初めての勝利から、今後どうなるかに注目だ。

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