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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/24号
2007/4/12更新
丸山茂樹不調の原因はひざ裏のガングリオン。
手術はせず、今は様子見状態

 左ひざの故障が心配されていた丸山茂樹の近況が明らかになった。今季、米ツアー8試合に出場しながら、2試合で棄権。予選通過はわずかに2試合で。これも77位タイ、68位タイと不調にあえいでいた丸山だが、その裏には以前から抱える左ひざの痛みがあった。


体の不調の原因がわかっただけでもよかった……丸山

 9年連続で出場していた大一番、マスターズにも今年は出られず、その間に4週間のオフを取って一時帰国。原因不明の痛みの詳細を探るべく、検査を受けていた。

 見つかったのは、ひざの裏のガングリオン(良性腫瘍)。中にはゼリー状の無色透明(場合によっては薄い黄色)なものが入っているできものだ。

 基本的にガングリオンそのものには害はないとされるが、出来た部位によって神経に触れたり、運動することで肉体の他の部位に影響を与える場合もあり、丸山の場合は、これがひざの痛みとなって現れたようだ。

 一部報道で「来週にも左ひざ手術」と報じられたことから、ファンの間では心配する声も多く聞かれたが、手術どころか、すぐに治療をするということもないと言うのが現状だ。

「すぐにどうこうするということではありません。ただ、検査によってこれまでわからなかった原因が特定されたことが大きい。安心? そうですね」と、マネジメントをするマル・エンタープライズの担当者は語る。

 実際の症状としては、ひざが動く際にガングリオンと呼ばれる袋状のものによって弊害が出ていたという。一般的には、痛みなどがなければ放っておいてもいいと言われるガングリオンだが、影響がある場合には注射によって中身を抜いたり、レーザーで除去する方法などがあり、手術をする場合もないではない。

 だが、丸山サイドでは「シーズン中に手術をすることはあり得ない。この先、体の動きのバランスによってよくなることもありうるので、様子を見ながら普通に試合に出ます」とのこと。

 この記事が出る頃にはすでに再渡米しているはずで、マスターズ終了後の米ツアーに、4月半ばから再び復帰するはずだ。

 2000年からフル参戦して今年で米ツアー8年目。日本人として青木功以来の優勝を果たし(01年グレーター・ミルウォーキー・オープン)通算3勝はもちろん最高だ。

 だが、最後に勝ったクライスラークラシック・オブ・グリーンズボロからすでに4年が経っている。その間、無理がたたってあちこちに故障が生じたこともあり、苦しい戦いが続いている。すっかり留守にしている日本ツアーでは、後輩の片山晋呉が活躍。

 マスターズを始めとするメジャー出場権を獲得するには、米ツアーで戦うよりも日本に専念したほうが早いとまで言われるが、世界最高のツアーを舞台に戦い続けている丸山は、やはり日本のエースだろう。

 慢性化していた痛みの原因がわかったことでスッキリし、スマイリング・アサシン(笑顔の暗殺者)と呼ばれた男の顔に笑顔が戻れば、再び勝利を上げる日も近いはず。

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