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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/2号
2007/12/19更新
目的は集金力?
USGAにスポンサーがついた

 USGAが112年の伝統を破って、アメリカン・エクスプレス社とパートナー契約を結ぶことを12月初旬に発表した。USGAといえば、同協会が主催する競技では、プレーヤーやギャラリーを除いて、クラブメーカーの車など、企業の名前やロゴが入ったものに、覆いをかぶせるなど、企業色をかたくなに排除してきたが、それが一転して、アメックスと契約したというのだから驚いた。

「同協会との関係は、私たちのカードメンバーに、ゴルフというスポーツへの特別なアクセスと経験を与えてくれるものだ」

 とアメックスのジュド・リンビル・カードサービスグループ社長が語るように、アメックスは、一部のカードメンバーにサービスの一環として、全米オープンでの、特別招待券や開催コースでのプレーなどを与えることを目論んでいる模様だ。

 一方のUSGAは、「このパートナーシップによって、より多くの人間にハンディキャップを取ってもらうとか、ゴルフルールを普及させることが出来ると信じている」(USGAウォルター・ドライバー会長)ということで、今回のパートナーシップで得た資金を投入していく模様だ。

 ただ、USGAは、男女のUSオープンなどの開催によって、放映権料をはじめとした収入が、50億円を越えるといわれており、資金的には潤沢であるはず。なのに、なぜ今の時期に企業とパートナーシップを結ぶのかという疑問もある。

 アメリカゴルフ界のインフレ状況の中で、USGAの収入が、タイガー・ウッズの年収にも及ばなくなっていることから、財政面を磐石にし、活動の幅を広げていきたいという気持ちも分からないではない。

 しかし、その一方で気になるのは、100億円を越える資金をUSGAが溜め込んでいるという話だ。

 これは、クラブやボールなどの規制を行う際に、用品メーカーからの裁判に負けて損害賠償金を支払っても、USGAの屋台骨が揺るがないようにするための資金といわれる。

 アメックスとのパートナーシップにより、財政面をより強固にし≪ゴルフの伝統≫を永続させるために、07年あたりから、ボールやアイアンの溝問題など、本腰を入れて規制にかかってくる可能性も十分にありそうだ?

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