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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/27号
2006/6/16更新
ショップライトで初優勝した20歳のリー・スンワ
14歳でプロになった「韓国の天才少女」に聞いた

 宮里藍が憧れのアニカ・ソレンスタムと念願の優勝争いを演じたショップライトLPGAクラシック。その試合で2人を抑え勝利を飾ったのは、藍と同じ年のルーキーであるリー・スンワだった。

 故郷韓国で14歳のときにプロ転向。その後15歳4カ月のときに史上最年少でプロのトーナメントに優勝した経歴を持つ。

 ここ数年はLPGAツアーの下部組織、フューチャーズツアーで腕を磨き、今季メジャーツアーへの昇格を果たしたばかりだが、開幕以来度々上位を賑わし注目されてきた。

 豊作揃いといわれる今年のルーキーの中で、初優勝一番乗りを果たした彼女を直撃した。

------最終日、ポーカーフェースで8アンダー63と猛烈な追い上げを見せましたが、緊張はしなかったのですか?

リー
 顔には出しませんでしたけど、やっぱり緊張していましたよ。でも自分のゴルフにうまく集中できていたと思います。それにプレッシャーがかからないよう、リーダーボードは見ないようにしていたんです。

------自分がリードしているのを知ったのは?

リー
 最終18番のパー5で残り55ヤードのサードショットを1.8メートルに寄せたとき、キャディのジョンが「3打リードしているよ」って教えてくれました。それまではまったく……。

------で、その1.8メートルのパットを決めて、その日だけで8アンダー?

リー
 そうです。最後のパットは迷わず打てました。

------バック9で6バーディの猛チャージ。鍵を握ったホールは?

リー
 11番のパー3でいいパットを決めてバーディを奪えたのがきっかけになりました。

------バーディパットの距離は?

リー
 6メートルくらい。ティショットも悪くなかったけれど、そこで長いパットが入ってくれて波に乗れたんです。

------今季は開幕戦から優勝争いに加わり、2戦目のフィールズオープンではプレーオフも戦っていますね?

リー
 ええ、負けましたけど。

------その後も2位に2度入っているし、あとは優勝だけ、という状況が続いていた。

リー
 よく2位ばかりでジレンマを感じるでしょ? と言われたりしましたが、実際にはそんなことはなかったんですよ。
 2位でも私にとってはすごくいい成績だし、いい経験を積んでいる、という実感がありました。毎週毎週、去年までは雲の上の存在だったアニカやオチョア、ウェブと一緒にプレーができて、とても勉強になりました。
 それに2位になったからこそ、「今度は優勝したい」と思って努力を重ねることができたんです。何も無駄にはなっていません。

------韓国では14歳でプロ入りしているのですよね?

  リー
 ええ。アマチュアでプレーしてきて≪もっと大きな試合に出たい≫という気持ちが膨らんできて、プロになりました。

------14歳は早過ぎるとは思わなかった?

リー
 いえ。でも私たちのせいで早くプロ入りする人が増え過ぎて、韓国では年齢制限ができました。今では18歳にならないとプロになれません。

------ところで優勝したときシャンパンシャワーでお祝いしてもらっていましたが?

リー
 先輩のジャン・ジョンさんがホールアウトした直後に、私のために売店に駆け込んでビールとシャンパンを自腹で調達してくれたんです。うれしかったですね。
 ジョンさんが去年、全英女子オープンで優勝したとき、他の韓国人選手がシャンパンシャワーをやってくれて、それがとてもうれしかったから、自分も同じことを後輩にしてあげたかった、と話していました。感謝です。
 でも私の年齢はまだ韓国じゃ、お酒を飲んじゃいけないんです。ひょっとしてシャンパンシャワーもイリーガル(法律違反)だったかも(笑)

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