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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/7号
2006/2/24更新
タイガーが30億円投じて「学習センター」を開校
5000人の子どもたちに教育プログラムを提供

 2月10日、タイガー・ウッズ・ラーニング・センター(TWLC)がカリフォルニア州アナハイムに開校した。4年間の歳月と2500万ドル(約30億円)の巨費が投じられたこのセンターは、タイガーのかねてからの目標であり、夢の一つだったという。今後の彼の人生に大きく関わるものとしても注目されている。

 開校式にはビル・クリントン元大統領を招いて、全米からも注目を集めた。というのも、このTWLCには約5万平米のゴルフの練習施設こそ備わっているが、それ自体はいわば付け足しの運動場のようなもので、普通の学校以上に最新施設が整ったハイスクールの様相を呈している。

 2階建て、床面積約3200平米のこの施設には、科学や数学などを学ぶための教室から、コンピュータラボ、コンピュータ・クラブハウスといった最新の学習環境が整っている。

「若い学生たちが彼らの夢を追い求め、彼らに新しいチャンスを与えることが出来るようにする目的で作られた。このセンターが、素晴らしい成功への発射台になることを望んでいる」(タイガー)

 ということで、それこそアートに始まり数学、科学、テクノロジーなど、さまざまなカリキュラムを用意しているのだ。

 このセンターがオープンする直前、タイガーは自分のウェブサイトに、こんなことを書いている。

「ゴルフを上手に利用して、僕はタイガー・ウッズ募金の活動を世の中に知らしめてきた。僕はこの教育機関を利用して行っている慈善事業を通して、人々の記憶に残りたいと願っている。ハイドローやフェードを打つことではなく、彼らの人生を好転させる手助けをできたという点で、記憶にとどめてもらいたい」

 すでに資産も名声も手に入れているタイガーだけに、ゴルフ界を超えた名誉や、人々からの尊敬を欲しているのだろう。そうした名誉を得るための活動が、ラーニングセンターの開校や慈善事業ということになる。

 ゴルフにおける記録をすべて塗り替えようとしているタイガーにとっては、これからもゴルフを続けてゆくためのモチベーションが必要なのかもしれない。

 こうした慈善事業を続けてゆくためには、お金はいくらあっても足りないだろう。それにはトッププレーヤーであり続けることが必要になるからだ。

 例えば、この4月にラスベガスで行われる音楽コンサートの第9回タイガー・ジャムには、スティングなどの有名ミュージシャンが出演することになっている。

 そしてこのコンサートの入場チケットの売り上げは、タイガー・ウッズ募金に寄付されるという仕組みなのだが、こうしたイベントに有名ミュージシャンを集めるためにも、タイガー自身がつねにトッププレーヤーであり続けなければならない。

 かつて、名手といわれたチャールス・エバンスが「ゴルフで得たものは、ゴルフに返せ」と語り、キャディをする貧しい学生のためにエバンス基金を作った。

 多くの学生に奨励金を与え、その名を後生に残しているが、タイガーもこれと同じような活動をもっと大掛かりに、しかも自腹を切らずに行おうとしているようだ。

 とはいえ、それで救われる大勢の学生たちや、自分の夢を実現できる若者がいるのなら、それは誰からも支持される活動になるだろう。

 このセンターには約5000人の生徒が入所する予定というから、なかなかスケールが大きい。ゴルフ界から巣立ち、いまや「世界のスーパースター」になってしまった30歳のタイガーが、こうして慈善事業などを通じて、人間としてまたひと回り大きくなっていくのは確実だろう。

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