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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/15号
2005/11/2更新
来日するたびに優勝する19歳の新鋭
「ニッポン大好き」クリーマーの生ボイス

 NEC軽井沢72ゴルフ(8月12~14日)に続いてマスターズGCレディース(10月21~23日)を制し、日本女子ツアー参戦2戦2勝という快挙を成し遂げた19歳のポーラ・クリーマー。ルーキーにして米ツアーの賞金ランキングは目下、アニカ・ソレンスタムに次ぐ2位の実力。強さの秘密を本人に聞いてみた。


「日本に家を買いたい」

------4アンダーでフィニッシュした天沼知恵子とのプレーオフで、最後のバーディパットを沈めた瞬間の気持ちは?

ポーラ
グレイト! それでもバックナインが全然思うようにいかなくて、自分でも理由が分からないほど苦しみました。

------プレーオフはプロになって初めてですが、プレッシャーはなかったか?

ポーラ
プレッシャーが、好きなんです。プレーオフの1打目で天沼選手のほうが15ヤードほど前に飛ばしていて、私のほうが先に長い距離を打たなければならない、そういったプレッシャーのかかる場面だからこそ、自分の力が発揮できたのだと思います。

------プレッシャーの中で力を出せる秘訣は?

ポーラ
負けず嫌いな性格が関係しているのかな。練習では、試合ほど緊張した雰囲気を作り出すのは難しいし、緊張感を持って練習できるような選手は本当のトッププロだと思います。わたしの場合、そういう状況で練習することはありませんから、やはり、生まれ持った「負けず嫌い」の性格が、本番でのいいプレーにつながっているんじゃないですしょうか。

------2勝目というのは、ただ勝ち星が増えただけ?

ポーラ
前回の優勝と今回の優勝の違いは、今回のほうが明らかにプレッシャーが強かったということ。またプレーオフの末、勝てたことで、その中から多くを学ぶことができました。

------たとえば?

ポーラ
最後まで諦めないことや、いかに我慢をしなければいけないかということです。

------日本で勝つのはアメリカより簡単?

ポーラ
「日米」ということではなくて、どんなコースでプレーをするかが問題だと思います。今回は明らかに難しいコースでしたから。ただでさえ難しいのに、最終日は風も強かったので、拍車をかけるように厳しい状況でした。

------日本の試合で次に勝つ予定は?

ポーラ
そうなることを祈っていますが、具体的にいつかは分かりません。戻ってきてまた勝てたら嬉しいでしょうね。

------日本で楽しいことはありましたか?

ポーラ
あたたかい声援の中でゴルフが出来たことはもちろん、さらに優勝までできて、本当に嬉しいです。ゴルフ以外では、神戸ビーフ(牛)を食べることができました。おいしかったです。たくさん使えるお金もできたことですし、もっと買い物に行きたいですね(笑)。

------優勝賞金で買いたいものがある?

ポーラ
日本に家を買いたいですね。日本はとても気に入っているので。本当ですよ。

------日本で最も人気のある宮里藍のプレーは?

ポーラ
藍とラウンドするときはギャラリーが多いので、励みになります。プレーについては、全体的に見て、ショートゲームが上手いですよね。とくにパットが調子に乗ってくると止められないといった感じ。英語もすごく上手だから、もっと自信を持って話したほうがいいと思いますよ。

------今後の目標は?

ポーラ
世界でナンバーワンのゴルフプレーヤーになることです。このオフに体を鍛えて、飛距離をあと20ヤード伸ばしたいですね。アメリカでは1時間程度走ることや、筋トレを毎日続けていますから。今シーズン残り4試合ありますが、そこでいい終わり方ができるのを目標にしています。

 ポーラは多忙のため、残念ながら今週日米の賞金ランキング上位選手によって争われるミズノクラシック(瀬田GC)には出場できないが、3度目の来日と3連勝の夢をぜひ叶えてもらいたい。

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