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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/8号
2003年更新
今季5戦で予選通過1回、世界ランクも33位
D・デュバル不振の原因は三半神経異常か
 デビッド・デュバル不調の原因は三半神経にあった? 一昨年のダンロップフェニックス以来、勝ち星のないデュバル。今年は米ツアーで5戦で予選落ち3回。しかもその5戦のうちの1試合は、予選カットのないWGC-マッチプレーで、この試合の1回戦敗退が今季の最高順位。それだけにスランプの原因がいろいろ取り沙汰されているのだが……。

 三半神経の異常が発見され、現在、休養中のデュバル。先のフォード選手権で過去7年間で最悪の80というスコアを叩いた直後の診断に加え、「立ちくらみがして、変な感じがしていた」というデュバルの発言もあって、ここ数週間の成績に関しては、この耳の問題が直接の原因と見られている。しかし、昨年の不調は、他に原因もあるとの見方が強い。

 なにしろ、昨年は24戦して予選落ち8回(98年~01年の4年間で予選落ちは8回だけ)。メモリアルでの4位、ラスベガスでの6位はあるにしても、最終的に賞金ランクは80位。さらに過去5年で唯ひとりT・ウッズ以外でワールドランク1位になったことのある彼だが現在、丸山茂樹よりもひとつ上の33位にまで落ちてしまっている。

「昨年のような成績が5~6年続けば、プレーするのを止めるだろう。自分に対しての期待が大きいだけに(昨年のような成績を)受け入れることができないんだ」と本人も不調を否定していない。となれば、その不調の原因についていろんな噂が、飛び交うのも無理はない。

 C・ストレンジは「オフの練習不足」とするが、スウィングが変わってきていることを指摘する声は多い。ひとつは、2000年の夏に始まった腰の故障によるもので、これをかばうためにスウィングがフラットになり、方向性が安定しなくなったというもの。もうひとつは、オーバースウィング気味になっているという指摘で「昨年のスウィングは、タイガーのスウィングよりもJ・デーリーのスウィングに近くなっている。大学時代は、コンパクトなスウィングにしようとしていたのに、ジュニア時代に戻ってしまった」(大学時代のコーチ、P・バックモン氏)といった声も聞こえてくる。

 とくにデュバルは、ティショットに問題があるようで、実際、過去3年間のドライバーの飛距離は、296.7ヤード(01年)、290.8ヤード(02年)、281.4ヤード(03年)と年々落ちており、フェアウェイキープ率も65.3パーセント、62.1パーセント、47.5パーセントと落ちている。そのためもあってか、ナイキとクラブ契約を結んでいるにもかかわらず、米ゴルフワールド誌によると、キャスコ、タイトリスト、キャロウェイなどのドライバーも使っているという。今年、キャスコのドライバーを使用した際は、「ナイキのドライバーが壊れ、同じスペックのものが見つからなかった」と説明したそうだが、今は契約どころじゃないということなのか。

 もうひとつ、精神面の問題として、昨年1月、8年つきあった婚約者のJ・マッカーサー嬢と別れたことがスランプの原因だとの声もある。現在はゲーリー・二クラスの元の婚約者H・マクドノウ嬢と付き合い始めたとの噂もあるが、マッカーサーとの別れの痛手は大きく、一時期デュバルは抗うつ剤を飲んでいたとも伝えられている。

 三半神経に異常があることが診断された際、デュバルは「これは、つぎからつぎに出てくる問題のひとつ」などと語っていたが、結局はすべてが重なり合って、悪い方向に転がっているということなのだろう。ここ数週間の休息が転機となればよいのだが……。

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