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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/12号
2002年更新
米ツアーがスロープレー対策で規則改定
最高1万ドルと罰金の額は日本とケタ違い
 PGAツアーがスロープレーに対するペナルティを重くしたのを御存知だろうか? まさかS・ガルシア対策というわけではないだろうが、今年から、スロープレーに対する罰則が厳しくなっているのだ。

 簡単にツアーにおける規則の改定点を紹介すると、最初のスロープレーの警告では、ノーペナであるのには変わりがないが、2度目のスロープレーで5000ドル(日本では5万円)の罰金に変更。3度目では、昨年まで1ペナで4000ドルの罰金だったものが、今年から1ペナに加えて1万ドル(同10万円)の罰金、4度目だと2ペナと2000ドルの罰金だったのが、今年から失格と追加の1万ドルの罰金ということになったのだ。

 さらに特徴的なのは、このスロープレーのカウントが他の試合にも持ち越されるという点だ。つまり、ある試合で1回スロープレーの警告を受けると、その試合ではまったくペナルティがなくても、その記録は残り、それ以降の試合で1回警告を受けるとすでに2回目という計算になるのである。

「私は約8年ツアーにいるが、スロープレーについての会話が1~2カ月間以上出なかったことはない。賞金が上がり、同時に試合でのプレッシャーが強くなったことが、一部の選手たちのプレーを遅くしている。大多数のプレーヤーのペースに問題がなくても、一部が遅ければ、全体のプレーが遅くなる。だから、スロープレーを許すわけにはいかないのだ」と語るのは、米PGAツアーのT・フィンチェム・コミッショナーだが、もちろん、その一部のプレーヤーが誰であるかについては言及していない。

 しかし、なんといっても最近、マスコミから批判の眼が向けられているのが、ガルシアのリグリップ(アドレスでグリップを握り直す動き)だ。

 テレビ中継でも、ガルシアが何回リグリップしたかが画面上でカウントされたりもしているのだが、本人は「これからも完璧に準備ができるまでは打たないつもりだ。100回のリグリップが必要なら100回する。自分は構えながら考えるのが好きなんだ。それで、ショットの準備をし、準備ができたら打つんだよ」とあくまで我が道をいくことに固執する。

 PGAツアーのルールでは、1ショットにプレーヤーがかけられる時間は40秒と定められている。ティショットのオナーやセカンドショットなどのファーストプレーヤーには、さらに20秒、60秒の時間が与えられるが、飛ばし屋のガルシアは2打目で最初に打つ機会は少ない上に、20回以上のリグリップがしょっちゅうなのだから、いつもプレーはこの40秒ギリギリ。それだけに、今回の規制は、ガルシア対策なんていう可能性もないではないのだ。

 もっとも、この規則改定は、今年の1月2日にPGAツアーが手紙でプレーヤーに通達したもの。それだけにガルシアが優勝したメルセデス選手権(1月3日~6日)では、出場選手が少ないこともあって、若干大目に見られていたようだが、ソニーオープンでは、「もう新規制の効果が出始めている」と語ったJ・クックは、最終日の最終組で、わずか3時間30分でラウンドしているのだ。

 米ツアーに参戦中の丸山茂樹が、昨年、ブリヂストンオープンで1年半ぶりに日本のツアーに出た際、「米ツアーの選手に比べると、日本の選手のプレーが早すぎてついていけない」とこぼしていたことでもわかるように、米ツアー選手のプレーが遅くなっているのは事実のようだ。

 高額な賞金を手にすることに慣れた米ツアープレーヤーたちだが、今年は、下手をするとスロープレーの罰金で、試合に出るたびに持ち出しなんてことにもなりかねない。それだけに、新規制の効果は、早くも現れているということなのかもしれないが、今後、選手たちのプレーのリズムが変わることでどんな影響が出るかが見物といえる。

 この規制が、タイガー一色のツアー界での新たな目玉となりつつある絶好調のガルシアに対し、水をかけるようなことにならなければいいのだが……。

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