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No.313 『体重位置とスライス』 
9/24 更新
 
 スライス対策に変化はありますか
 
 昔からアマチュアの主な悩みはスライスですが、それには変化が見られますか。またスライスを直す方法にも変化はあるのでしょうか。
 
(東京都・46歳)
 
 
体重のかけ方で直ります 
 つま先に体重のかかったアドレスだと、つま先線上、要するに自分の眼で眺める事の出来る筋肉を使うものだ。かかと体重だと背側の筋肉を使うように出来ている。土踏まず位置より2センチかかと寄りの体重位置は前の筋肉も背側の筋肉も使う。 
初心者の方がかかとのあるスパイクを履けばかかとの高さだけつま先体重となろう。もちろん、前傾姿勢も強まり、腕筋主体のスウィングにはなります。当然、小さな体の動きで上から叩き込むか、すくうだけの動きとなり、スライス出るは当然。
 
初心者の方、あるいはスウィング変えたい方はアドレス時のボール位置を足の裏と同じ高さより高くすべきでしょう。同じ高さにすれば体全体の筋肉が使える。つま先に片寄った体重位置では体前面の筋肉主導のスウィングとなる。
 
スライスを直す第1ケ条、それはボール位置を足裏の高さより高くする事です。フックを直すのはその逆。足裏よりボール位置を低くすればよい。
 
スウィング弧を作るのはアドレス時の体重位置。弧を変えたいのであれば、まずは体重のかけ方を変えねばならない。スウィング改造はそこから始まるものだ。スライス直すためにスウィング変える前に、スウィングがスムーズに変わるアドレスを作ってやらねば変わるものも変わりはしない。
 
スウィングとは筋肉にその動きを記憶させる事である。筋肉の動ける体重位置を見つめる事が肝要。スライス直すは簡単。難しいところは何ひとつない。進化論ビデオを御覧あれ。過去の常識、過去の論、その比較は十分になし得たと自負しています。
 
変化の先に進化あり、だ。変化はいつの時にもあると思う。その変化に抵抗する論も常にある。勝負ですな、進化の途は。暑さ増し行く日々、ご自愛あれ。
 
 
 この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
 
 
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