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No.456 『助言で崩れたら、新たな助言に救われろ』 
9/15更新
 
 女房がスランプに陥っています。
 
 「女房が初めてクラブを握ったのは15年前のこと、さる著名なゴルフ教室でのことでした。それから着実に腕を上げ、HC12までなりました。
 ところが、最近さる有名なプロゴルファーに『年齢からくる飛距離の落ち込み対策は、右手を使うに限る』という助言を受けて以来、スウィングが明治の大砲のようになってしまい(両足がまるでボルトで地面に固定されたようなスウィングです)、HC19にまで落ち、スコアにもならずに、ついには「ゴルフをやめる」とまで言い出してしまいました。
 何とか女房を以前に戻すための特効薬はないでしょうか」
 
(大阪府・66歳)
 
 
女房殿には新たな助言が必要だ。 
  
貴兄の女房殿は大変なゴルフ才能をお持ちである。
 
ハンディ12になって、間違った助言とはいえど、その助言通りにスウィングを一気に変えて来た順応と変化の能力。
 
年齢も50歳以上と考えるが、50にしてその能力。大した才能と思う。
 
「人を恨んではいけない。恨むのであれば、己の才能を恨め」と教えてくれた人がいた。
 
本能は返事しない。喧嘩を吹っかけてもこない。その恨み、正しくあっても理不尽であっても、ただただ黙っているだけ。いい教えであったと思う。
 
貴兄の女房殿の心情、いささかの混乱状態に入っておられる様に思うが、これは時間経ちて収まるものではないと思う。
 
愛に傷ついた方には新たな愛が必要であるように、信頼で傷ついた方には新たな信頼が必要であるように、助言で崩れたスウィングには、新たな助言は必要と思います。
 
 
 この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
 
 
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