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ゴルフ野性塾SP

No.452 『50歳を越えてからの練習法』 8/11更新


還暦を越えても進化したい。

「今年、還暦を迎えました。飛距離220ヤード、HCは12をここ数年維持しております。しかし、日に日に体力の衰えを感じます。それでも、飛距離アップし、シングル入りをする方法はあるのでしょうか。そのためにするべきことは、ラウンドか、練習か、体力作りか。還暦男が夢をみるために、必要なことをご教授ください」

(栃木県・60歳)


貴兄は歩け、野に戻れ。

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鍛えに必要な三本のクラブを持って下さい。クラブヘッドは3本とも6アイアン。シャフトの長さはは4アイアンの長さ、6アイアンの長さ、8アイアンの長さの三本のクラブ。この三本で球を打つのです。

4アイアンの長さはスウィング型と弧とスピードを生みます。8アイアンの長さは自信を生むでしょう。そして、6アイアンの長さはリズムを生みます。

私は器械トレーニングよりは実際の球を打っての鍛え様となる実戦鍛錬を重視しておりまして、器械トレーニングを否定するわけじゃないが、球を打たなきゃ球慣れもスウィング型も弧も自信もリズムも生じないことは確かでしょう。

私は確かな領域から入りたいし、確かの確認は欲しいと願う者の一人。もちろん、鉄の棒を使っての器械鍛錬はやって来ておりますが、それとても実戦鍛錬に効果があると考えての鍛錬であるは確か。

部屋の中、器械の上を息を切らせ、汗を流して走るよりは太陽の下、月灯りの下で息を切らせて私は走りたいと願う。

私はトレーニングジムに行ったことは一度もありません。都会に住む方であれば野の華、野の風に出合うことはないであろうが、田舎に住んできた私には野の華、野の風はいつも出合えるものであった。

私は幸せであったと思っています。田舎にトレーニングジムは必要なかった。野に鍛えの場所は幾らでも拡がっていた。トレーニングジムで鍛えた筋肉でいいのか、野で鍛えた筋肉がいいのかは考えたこともない。

野があったから野で鍛えて来ただけのこと。そして、その鍛えの手段が実戦鍛錬であったとゆうだけのこと。

宇都宮に住んでおられる貴兄は野近くの方と思う。ならば、道路を歩けばいい。早朝の公園で山樫の棒と遊ぶもいい。

今、私は棒と遊んでいます。腕は太くなりました。大腿筋も太まりました。

ドライバー飛距離も出て来ましたが、これはボール性能、クラブ性能、ジャイロスウィング効果が生んだところも大きいとは思います。ですが、いずれにしても混然一体が生みし結果だとゆう気はします。

一つだけから生じた結果ではありません。50歳を過ぎれば複合の生みし結果を求めるべきが最善と考える次第です。

貴兄は歩け。私の真似をしたければ人のいない時間と場所で棒を振れ。ゴルフ振りではない、棒術の振り。そして練習場ではクラブを振って球を叩け。

背中を鍛えて行けば貴兄の夢は近づいて来よう。夢の成就手段は背鍛えにある。貴兄は野に戻れ。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
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No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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