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ゴルフ野性塾SP

No.348 『バックスウィングの速さと球の高低』 6/2 更新


どうしても高い球筋が得らない

私の悩みを聞いてください。高い球がどうしても打てないのです。ウッドはいいのですが、アイアン、特に7番から上はとても球が低いのです。もちろんクラブを換えるという手もあると思いますが、友人に私のクラブを打たせたところ、きれいな高い球を打っていました。しかもその友人は私よりヘッドスピードが遅いのです。高い球を打つためのスウィングのコツがあれば教えてください。

(東京都・41歳)


バックスウィングだけで調節できます

photo バックスウィングを速くすればボールは上がります。

バックスウィング、緩やかな上がり様だとダウンスウィングが性急になってもボールは上がり難い。今よりも速いバックスウィングで貴兄のボールはクラブ1本分、高くなるであろう。低く打ちたければゆっくり上げて、ゆっくり打ち下ろしていけばよい。

向かい風の時、ゆっくり振れと教えた人はバックスウィングのスピード変化で低い球も高い球も出せる事を知っていた人。その人、ゴルフ巧者、マッチプレーで抜群の強さを発揮された方と思う。

アドレス時、クラブフェースを開いたり、スタンスをオープンにしたり、右体重構えにする必要はありません。バックスウィングを速いスピードで上げて行けばいいだけの事。バックスウィングとダウンスウィングのスピード差が大きければ飛び出す球の高さ、低くなる。差が小さくなれば飛び出す球、高く飛んで行くものです。

速く上げてもゆっくり上げてもダウンスウィングスピードに然したる変化はなし。その事、連続スウィング写真が証明してくれる。勿論、飛距離にも然したる違いなし。

グリーン手前にバンカーとか池とかがあれば速いバックスウィングすればよい。その速さがバンカーや池を越えてくれる。手前から転がしたければゆっくりとしたバックスウィングして行けばよいのです。

速いバックスウィングだとダウンスウィングでのヘッドの戻りが一呼吸速くなり、ヒッティングポイントも体の中央寄りとなってクラブフェースは開いた状態となり、高い球が出る理屈。バックスウィング、ゆっくりだとヘッドの戻り一瞬遅れ、ヒッティングポイントは左足寄りに移り、クラブフェース、かぶさった状態のインパクト型を作ります。

それがバックスウィングの速さで球の高さを作れる理由です。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
No.349 実戦で通用する固めたスウィング (6/9) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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