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ゴルフ野性塾SP

No.297 『手首の角度は遠心力の証左』 6/3更新


トップの手首の角度は何度がいい?

ショートスウィングのトップ(手首の角度120度)からフルスウィングのトップへクラブを上げる際、トップでの手首角度は何度ぐらいが適当なのでしょうか?
また私は右手薬指にマメが多くできるのですが、何か問題はあるのでしょうか? よろしくお願いします。

(兵庫県・41歳)


内角度120度を理想とします

photo 左腕地面に平行のトップ位置。この位置での左手首の内角角度は120度を理想とする。

120度の角度は小指より左ひじへの延長線上の筋肉を伸ばす。そして親指と左ひじの間の筋肉を必要以上に縮めはしない。内角角度を90度にすると、小指から左ひじまでの筋肉は伸び過ぎて余裕をなくし、親指から左ひじまでの筋肉は逆に縮んだ状態となって余裕を失う。

内角角度を180度にすると棒の腕となってスピードは出ない。小指から左ひじの間の筋肉は縮み、親指から左ひじまでの筋肉は伸び過ぎる状態。

ゴルフスウィング作りは筋肉にスウィングを記憶させる事より始まるのです。球を叩き、球を叩く感性を鍛えながらも同時にスウィング作りをして行けばよい。

球を叩く感性も筋肉の記憶力の良さも、伸ばした筋肉より生まれやすいものと思う。スウィングには遠心力が生じるし、遠心力を利用した方が飛距離も方向性も得られやすくはなろう。

ショートスウィングはスウィングの基本型を作る最善の打ち方である。右腕地面に平行となるフィニッシュでも右手内角角度120度が理想。90度にすると右手人差し指と右ひじ間の筋肉は縮み、小指とひじの間の筋肉は伸び過ぎの状態を招く。

プロレベルのヘッドスピードであれば、右腕地面に平行となるスウィング位置の右手首は150度まで、開いているものです。その角度は遠心力の強さであり、体全体を使った証しである。

ショートスウィングのフィニッシュ位置、右手首の内角角度が鋭いほど腕使いに頼りしスウィングということは出来ます。そしてスライス系の球筋を作る。120度を理想としたい。

次なる質問であるが、マメの出来る位置、マメの多さは然したる問題じゃない。練習してりゃ、マメは手の平、手の指のどこかに出来るものだ。出来ない方がおかしいと思う。

マメはマメ。それ以上でも以下でもない、と考えて貰いたい。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
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No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
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No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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