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No.276 『カベを乗り越える練習』 
1/6更新
 
 ゴルフにカベを感じています
 
 ゴルフ歴10年にして、ゴルフにカベを感じています。煮詰まっているという感じでしょうか。よくて80台半ば、悪くて90後半。こんなスコアが続いています。マンネリを打破しようとして、練習に打ち込んでいると、練習すればするほどヘタになると周りから冷やかされます。練習しなければ新鮮なゴルフができるので、それもいいかなと思うのですが・・・。ただ、80台のカベを乗り越えたい。今後ベストを出す方法を教えてください。
 
(静岡県・39歳)
 
 
パット数32を目指せ 
 アプローチとパッティングの練習をすべきでしょう。18ホールのパッティング総数32ストロークを目指して頂きたい。 
プロは30をスコアの分かれ嶺とする。30でパープレー。29で1アンダー。31だと1オーバー。
 
日本のコース、グリーン手前からのアプローチは易しい。グリーン左右と奥よりは易しく打てるものだ。
 
研修生時代、宮本留吉プロに「考えた練習ラウンドしなはれ。最初の日は18ホール全部グリーン手前に打つんや。グリーンに乗せたらアカンで。次の日はグリーンの左端ばっかしやな。次日は右側だけや。そして次の日は18ホール全部、グリーンの奥に行ってそこからアプローチして行くんや。5日目にグリーンのド真ん中狙えばええわ。
 
「プロになりたいんやったら5日間の練習せなアカン。コースの癖、コースの難しさは5日間やって初めて分かるんや。1日や2日の練習じゃ、何も分かれへん。技ってのは5日間で身につくんや。
 
「グリーンの前後左右、そしてド真ん中。鹿沼でその練習をやりいな。阿呆みたいにピン狙うばかりがゴルフやあらへん。技を生むんは根気やで。愚鈍の一念や。
 
「ゴルフにショットの奇跡はあってもスコアの奇跡はあらへん。ナンボええスコアでもイーグル迄やないかい。イーグル取って2打縮まるだけや。1ホールで5打も6打も縮まるんと違う。ゴルフは賭博やない。堅実に丁寧にスコアを作り上げて行かなプロにはなれへんがな」
 
練習量は裏切らないと思う。貴兄はアプローチとパッティングの練習をすべきでしょう。3カ月後、貴兄の練習量がスコアを変えて来る筈。
 
日本ではアプローチとパッティングの練習出来る環境を見つけるのは難しいが、難しいと言っていたんじゃ上達しない。欧米と日本の技術の差は日頃からアプローチとパッティング練習出来る環境の差である様に思う。困難です。だけど頑張って欲しい。
 
 
 この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。
 
 
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