のむらたけお●ゴルフ好きが高じて、ゴルフ関連のイラストを多く手掛けるようになった自称「ゴルフBAKA イラストレーター」。
自身のブログ『野村タケオのゴルフバカ日記』(http://blog.livedoor.jp/nomtak/)では、さまざまな最新ゴルフ情報をファンに発信中。
持ち球はハイフェード。HDCP9。


レーザー距離計には、目標物までの直線距離だけを計るタイプと、直線距離に加えて勾配まで計算に入れた「加減算距離」を表示するタイプがあります。ニコンの『COOLSHOT 40i』は後者のタイプで、これが打ち上げや打ち下ろしのホールで大活躍してくれるんです。
『COOLSHOT 40i』で測定できる加減算距離は、いわば“打つべき距離”のこと。今回訪れたフォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブは、高原のなかにあって、リゾート感にあふれている素敵なコースです。自然を活かしたコース設計になっていて、打ち上げや打ち下ろしのホールがいくつかあります。例えば3番のPAR 5は、ティグラウンドからグリーンまで、なだらかに打ち上げているホール。ボクはティショットを曲げてしまったので、3打目の距離がかなり残りました(笑)
3打目地点から『COOLSHOT 40i』でピンまでの距離を測ってみると、直線距離で171ヤード、加減算距離で183ヤードと表示されました。つまり、ピンまでの打ち上げを計算に入れた打つべき距離は183ヤードだということです。171ヤードならボクにとっては5番アイアンの距離ですが、183ヤードなら番手をひとつ上げてユーティリティを選びます。こんなふうに『COOLSHOT 40i』で計測できる加減算距離は、番手選びにとても役立ってくれるんです。
『COOLSHOT 40i』は、打ち上げだけでなく、打ち下ろしのシチュエーションでも加減算距離を表示してくれます。9番ホールはバックティから192ヤードのPAR 3です。この日はピンが奥目だったので、『COOLSHOT 40i』では直線距離が204ヤード、打ち下ろしのホールなので加減算距離が193ヤードと表示されました。
ボクの目測では「数ヤード程度の打ち下ろしかな」と思っていたのですが、実際にはマイナス9ヤードの高低差がありました。もし自分の目測だけを信じて打っていたら……ナイスショットしてもグリーンをオーバーして、とても難しいアプローチを残していたかも知れません。『COOLSHOT 40i』の「加減算距離の測定機能を使えば、そういった残念なミスがなくなります。


ゴルファーのなかには、レーザー距離計を使うことを面倒くさがったり、なぜか機械を使うのを嫌がって目測にこだわる人がいます。プロや上級者であれば、目測だけでも残り距離を正確にジャッジできるかも知れませんが、ラウンド慣れしていないボクたちのようなアマチュアゴルファーは、そういうわけにはいきません。そもそも打つべき距離の判断を間違って、ミスになっていることも多いのではないでしょうか。
スコアを向上するためには、距離のジャッジはとても大切です。たとえ目測にこだわる人でも、まずは正解(本当の残り距離)を知る作業が必要だと思います。自分の目測をレーザー距離計による正解で答え合わせをすることが、目測の精度を高めるトレーニングにもなると思うんです。打ち上げや打ち下ろしなど、いろんなシチュエーションでレーザー距離計を使ってみると、ボクのように“目測のいい加減さ”がよく分かると思いますよ(笑)