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 > 雑誌・出版情報 > 江連忠ゴルフアカデミー・特別レッスン「E-レッスン」

連載第4回目のテーマは「リズムとテンポ」です。
アマチュアは練習でスウィングの形ばかりに囚われますが、
もっと重要なのは、スウィングの「リズムとテンポ」です。
このことがしっかりと身に付けば、
「芯に当たっちゃう」スウィングができますよ。

スウィングの形よりも大切なこと
 「自分のリズムとテンポ」がスムーズなスウィングを生む

「自分のリズムとテンポ」がスムーズなスウィングを生む

ゴルフの基本中の基本にあるものに、ボクはタイミングとバランス、そしてリズム&テンポの3つを挙げています。この3つは目に見えるものでもないし、なかなか上手に言葉で表せるものではありません。
 しかし、この3つが悪い人は、明らかにゴルフが上達しないタイプと言い切っても過言ではありません。人は誰もが特有のリズムとテンポを持っており、それに合わせて気持ちよく、スムーズにクラブを振ることができれば、俄然、ショットが良くなります。まずは自分のリズムとテンポを探し出すことが上達の第一歩です。

自分のリズム&テンポの見つけ方①
  30歩の歩行時間を計ってみよう

30歩の歩行時間を計ってみよう

自分特有のリズムとテンポとは、「自分にとって心地がいいもの」と言い換えることができます。そして心地のいいテンポとは早足でもない、ゆっくり過ぎもしない、自分固有の歩くスピードといっていいでしょう。
 そこで自分が、心地よく30歩を歩くときのスピードを計ってみましょう。秒数とテンポとの関係を表にしました。そのテンポに合わせてドライバーからパターまで振ってみましょう。これまでよりスムーズに体が動くのがわかるはずです。

自分のリズム&テンポの見つけ方②
  メトロノームに合わせて振ってみよう

メトロノームに合わせて振ってみよう

メトロームを使って、実際に自分にあったリズムとテンポを探し出すのもいいでしょう。自分には「1・2」が合うのか「1・2・3」が合うのか、また「これでは速い」「これではゆっくり過ぎる」…そんなことを考えながら、スウィングしてみましょう。
 飛ばしたい、上手に当てたいというリキみのないスウィングのリズムこそが、グッドショットを生む、あなた特有のリズム&テンポだと考えてください。
 なお、ボクの携帯サイト(江連忠ゴルフアカデミー公式モバイルサイト)にはメトロノーム機能を備えていますから、興味があったら利用してください。

自分のリズム&テンポの見つけ方③
  目隠しスウィングで体内リズムをつかもう

目隠しスウィングで体内リズムをつかもう

スウィングのリズムを乱す最大の原因は、飛ばしたい、真っ直ぐに打ちたい、失敗したくないという欲望から生まれるリキみといっていいでしょう。
 そこで目隠しをして素振りするドリルを試してみましょう。ボールを打つ意識ではなく、気持ちよく振り切ることを意識して振りましょう。このドリルは、自分のリズムとテンポを探し出すために非常にいい練習です。ボクは選手や生徒たちに目隠しをしてボールを打たせることもあります。
 余談ですが、5~6mのパッティングというのは、もっともプレッシャーがかからず、自分のリズムに近いリズムでストロークで打てる、というデータもあります。そんなことも参考にしてみるといいですね。

「リズムがゴルフの上達に不可欠なものであることを理解していただけましたか? もともと自分のリズムを知らない人、リズムが悪い人、いざ勝負の場面でリズムを見失ってしまう人……スウィングプレーンもいい、練習もしっかりする、それなのに上達しない人は、一度リズムとテンポについて考えてみる必要がありそうです。」

構成/山中賢介 写真/岡沢裕行