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 > 雑誌・出版情報 > 江連忠ゴルフアカデミー・特別レッスン「E-レッスン」

連載第1回目は、スウィング作りの第一歩「クラブの芯で打つ」こと。
あなたは毎回、クラブの芯で打てていますか?
一見、難しいと思われがちですが、そうではありません。
しっかりとポイントを押さえてスウィングすれば大丈夫。
自然と芯に当たっちゃうポイントをお教えしましょう。

芯で打つことが大事なワケ
 1cm外すと飛距離は7%もダウンしてしまう!

江連忠

ゴルフは飛距離と正確性を競うスポーツです。多くの人が飛距離は パワーによって生み出すと考えているようです。しかし、かつての調 査で芯を1cm外すと飛距離が7%落ちるという結果もあります。つ まり、平均飛距離が200ヤードの人が、芯を1cm外すだけで14ヤ ードも飛距離が落ちてしまうのです。

フェースのどこに当たるかが、狙ったところに 打てるかどうかといった正確性に大きな影響を与 えることは言うまでもありません。

芯で打つには?
 グリップは「握る」ではなく、「持つ」。クラブの重さを感じよう

江連忠

実は芯に当たらないことが、グリッププレッシャーを過度に強くしたり、スウィング中の無駄な動きを生んだり、突き詰めればゴルフが上達しない、すべての理由になっているといってもいいでしょう。クラブの重さを感じるには、グリップの下側部分を意識して、下から持ち上げるような意識で握ってください。「持つ」、といった感覚です。アマチュアの方の多くは、上から押さえつけ、過度に強く握る傾向があるようです。それだと芯でボールをつかまえられず、芯に当たらないと、クラブが手のひらの中で動きますから、さらに強く握ってしまうのです。

高価な壷や水の入った入れ物などを大事に持つイメージ でクラブを持ってください。自然と握る強度は適度になっ て脇も締まり、ヒジもしっかり体についているはずです。

芯で打つドリル①
 タオル巻きグリップで打ってみよう!

江連忠

ETGAでプロも取り入れているメソッドです。グリッププレッシャーを緩めるという同じ目的から、プロテストに軍手で臨み、合格した選手もいました。包丁でもペンでもあらゆる道具は、「必要な強さ」で持つ、握ることが、道具の性能を最大限に発揮することにつながります。道具(クラブ)の重さを感じましょう。まずはタオルをグリップで巻き、ヘッドのどこで当たっているかを意識しながらボールを打ってみてください。最初は腰から腰までの、小さなスウィングでOKです。

芯で打つドリル②
 「E-アイアン」ティアップショット

江連忠

クラブを強く握ってしまう理由。それはクラブが長く、ヘッドがシャフトの延長線上になく、さらにボールが小さいからに他なりません。そこでシャフトの短いE-アイアンでの練習は、当たらないという不安をかき消し、グリッププレッシャーを含む無駄な力みを取り除いてくれます。

実際にボールを打つときには、まずティアップしたボールから練習していきましょう。うまく打てるようになったら、バランスボールなどに座って打つのも効果的です。短いクラブですから、常にクラブヘッドの向きを意識できることも、ゴルフの上達へとつながっていきます。

構成/山中賢介 写真/岡沢裕行