■そしてタイガーの時代
そして現在、
★タイガー・ウッズ
★ミッシェル・ウィ
のスイングを見ると、他を圧倒するスイングと思われがちだが、実際には最も基本に近いオーソドックスなスイングだと言っていい。
では、これから先どのようなスイングになっていくのか。既に「これだけやっておけば真直ぐに飛ぶ」という理論が証明されつつある今の時代。これからは「ショットはそれなりに打てて当たり前」、「ショートアイアンを打てばピンに2メートル以内につくのが当たり前」。プロがトーナメントを行う会場のセッティング次第では、よくこんな言葉を口にする。「どうせパター戦なんだよ」。まさにアマチュアもこんな時代になる。技術なんて出来て当たり前。極端に言えばみんなタイガー・ウッズ化してしまう。
では何で差をつけるか。それはメンタルだったり、フィジカルだったり。「これではゴルフがつまらない」と思う人もいるだろう。だからこそ僕が教えるジュニア達にはこう言っている。「想像を遥かに超えるレベルの高いゴルフが要求される時代になる。ショットは曲がらなくて当たり前という感覚で練習しなさい。“真直ぐに打つ為の方法”ではなく“永遠に真直ぐ打てる方法”を身に付けなくては将来ゴルフでは食っていけないぞ」って…。これが現実。
これから先、ゴルフはよりシンプルになっていく。今の時代のプロもそうだが、特にアマチュアは余計な事をしてしまうからゴルフを難しくしてしまう。
これまでも話した「余計なものは排除する」。そしてスイングをシンプルにしていく。今のゴルフに必要なのはまさにこれである。
井上透
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