ゴルフダイジェストジャパンジュニアカップ

小学生の試合には「家族でゴルフ」が垣間見える

小学生の試合には
「家族でゴルフ」が垣間見える

親族にキャディを務めてもらうようになって数年。なかなか賑やかだ。

祖父と孫ペア、父と息子ペア、父と娘ペア……姉妹ペアもやって来た。ゴルファーにとってキャディは唯一の味方というが、東名カントリークラブのあちこちで家族が腕を組んで歩いていたのだと考えると、なかなか素敵な話なのである。

選手の関係性も、小学生ならではのシーンがいっぱい。成長途上だから、早く大きくなった子、これから大きくなる子が同じクラスで戦っている。追いつ追われつ。

本大志くん(左)と清水蔵之介くん(右)。実力ある小学5年生

また本人たちは意識しているのか不明だが、ライバルの戦いも注目されていた。8歳~9歳・男子の2014年大会チャンピオン・清水蔵之介くん、2015年大会チャンピオン・本大志くんは、ともに10歳~11歳の部 に進級していた。2015年大会では65(本大志)VS66(清水蔵之介)というハイレベルな戦いだった。コースの距離が長くなったこのカテゴリーでは70(本大志=4位)VS72(清水蔵之介=5位タイ)。2日競技となるはずだった今年は雨で1日になってしまったが、第20回大会、36ホールでの対決が楽しみだ。

小学生も
1打の重みを知っている

その5年生の2人を上回るスコアを出す「帽子を落とす少年」がいた。「よし、来た!」と思ったカメラマンは連写。

フォトジェニックな末広大地くん(小学6年)は毎ショット、フォロースルーで帽子を落とす。子どもらしく、体がしなるのだ。徐々に大人のスウィングになっていくのだろうが、ショットメーカーとして鳴らしたシニアプロの湯原信光も、少年時代はこんなインパクトポーズだった。

2014年以来2勝目の小杉飛翔くん(小4)

末広くんはこの日69で回り、表彰台に立った。しかし2位タイ。上を行く少年がいた。優勝者のスコアは67。古川創大くん(小6)は、終盤の愛鷹6、7、8番で3連続バーディ。お見事! ちなみに8歳~9歳・男子も、67、69、69と3人が60台をマーク。小杉飛翔くんが2014年以来の2勝目を飾った(当時は6歳~7歳の部)。

やっぱり1打は重いのである。勝敗はいつもギリギリ。もしも彼のあのパーパットが入っていたら試合展開まで変わっていただろう、といったことが続々と起きている。一般ゴルファーと違い、競技者たちは、その小さな大問題と闘い続ける。

左から末広大地くん(2位タイ。小6)、古川創大くん(チャンピオン。小6)、竹葉光希くん(2位タイ。小6)

10歳~11歳・女子では、優勝カップを目指し、5人がプレーオフに臨んだ。18ホールのスコアは72。敗れた4人の中には「終盤のあの1打」と悔やむ選手もいたはずだ。そこを詰める……ガンバレ、ジュニアゴルファー!

3ホールにわたったプレーオフを制したのは、赤松渚さん(小5)。いい顔で優勝スピーチをしてくれたが、プレー中も「精一杯にこの1打」という思いが表情に表れていた好選手である。

チャンピオンの赤松渚さん

左から川端優菜さん(小5)、勝亦令奈さん(小6)、赤松渚さん(小5)、藤代成実さん(小5)、向井静玖さん(小6)

2016年 大会レポート

8/22(月)
雨で始まった6日間大会

雨天中止(6歳~7歳の部・男女、8歳~9歳の部・女子)

8/23(火)
5人のプレーオフも

8歳~9歳の部・男子本選、10歳~11歳の部・男女本選

8/24(水)
選考会の日にドラコン

15歳~17歳の部
男女選考会

8/26~27
60台を出す中学生たち

12歳~14歳の部
男女本選

8/25~27
12アンダーの大会記録

15歳~17歳の部
男女本選

8/27(土)
わんぱくゴルファー来襲

キッズチャレンジ
小学1~6年生:初心・初級対象