
プロの技術のせめぎ合いは、ライブだからこそ
よりエキサイティングするものだ
こんにちは、タケ小山です! いよいよ、この連載も最終回です。今まで、短い期間でゴルフの見方を紹介してきましたが、皆さん、ゴルフを「見る目」は変わってきましたか?
さて、今回は、世界ナンバーワンツアー、米ツアーについてお話ししましょう。私の著書『ゴルフは100球打つより見てなんぼ!』にも詳しく書きましたが、米ツアーは、昔、メンバーシップのゴルフ場でプロたちの技術を見ようと、メンバーたちがお金を出し合い、プロを招いて戦わせ、集めたお金を報酬(賞金)としてプロに支払う、という『エキシビジョンマッチ』を行ったのが始まりです。ですから、今でも米ツアーの選手たちは、「超一流のプレーを見せる」という非常に意識が高い。それが、世界ナンバーワンツアーに成長させたのでしょう。
いいプレーを見せたいから、見せるためにもいろいろな工夫をしています。たとえば、米ツアーは冬は暖かいハワイやフロリダ、夏は北上してニューヨーク、というように、いつも気候のいい土地で行われます。これは、単に選手たちが好条件でプレーするためだけでなく、ギャラリーにとってもそのほうが「見やすい」からです。米ツアーのギャラリーは、いつも半そで短パンですよね。日本みたいに厚着するなんてことは、まずありません。常に見る側の立場にたって、ツアーが組まれているということなんです。
しかも、コースも見やすい! ギャラリーの目線を考えて、常に平らなコースで開催するし、スタジアムコースというアメリカ独特のコースで行うこともあります。日本のように砲台グリーンだと、ギャラリーからはグリーン面が見えずに「グリーンに乗ったの?」と球が追えないこともあるけれど、アメリカでは、ピンの位置もしっかり見えるので、グリーンのどの位置に乗ったのかまでが、よくわかるんです。
だから、ギャラリーもエキサイトしますよね。チップインで入りそうになれば「オゥゥゥ!」と大歓声が起こる。でも、逆にグリーンの乗っただけでは拍手はまばら、なんてこともある。ギャラリーも「ゴルフをよくわかっているなぁ」という反応が多いんです。おそらく、プロのプレーを間近で見ているから、ゴルフの本質をわかっているファンが多いのでしょう。ゴルフを「見る目」が自然と養われているんですね。

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