
欧州ツアーでは、ギャラリーの顔や服装にも注目。さまざまな
国で開催されるので、その国の気候や文化なども感じ取ることが
できる (写真は2011年全英OP)
R・マクロイ、I・ポールター、そして今年の全米オープンを制したJ・ローズなど、欧州ツアーに参戦している選手たちが、なぜ米ツアーでも活躍しているのか。その背景には、欧州ツアーで培われた“メンタルの強さとハングリー精神”にあると言えるでしょう。
欧州だけでなく、中東や南アフリカなど多くの国を転戦している欧州ツアーでは、毎週芝も天候も、言葉も文化も違います。いくら欧州の選手が、移動には慣れているとはいえ、週ごとに変わる環境下で、普段どおり自分のプレーをするのは、非常に難しい。しかし、それが出来なければ、勝てないという、過酷な環境の中で戦っています。常にいい天候の場所で、いいコースコンディションで行える米ツアーとは、状況が異なるわけです。
全英のように寒くて雨が多い地域でやることもあれば、中東のように暑くて乾燥している中でプレーするときもある。そういう中で揉まれていると、必然的に技術力はアップするわけです。
さらに、下部ツアーのシステムが、選手たちのモチベーションを高めているということもあります。たとえば、米ツアーには下部ツアー『WEB.COM』、日本には『チャレンジツアー』がありますが、そもそも、その下部ツアーに出ていないと、さらに上のレギュラーツアーには出場するチャンスがない。しかし、欧州ツアーの場合は、下部ツアーのさらに下部ツアー(地区オープン)と連携していて、地区オープンで勝てば、次の週に下部ツアーに出場できる。さらにその上も狙えるチャンスがあるのです。こういう“引き上げるシステム”があると、選手たちのやる気も変わってくるし、可能性も広がるわけです。
さて、今年の全英は、日本から藤田寛之、松山英樹など、そうそうたるメンバーが参戦します。アメリカで開催されるメジャーは、いわば空中戦のゴルフ『エアゴルフ』ですが、全英は転がしの『グラウンドゴルフ』。日本人のスタイルに合っている、日本に一番近いメジャーとも言えます。
欧州選手の活躍とともに、欧州での日本選手の活躍にも、ぜひ期待しましょう!

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