
2009年に大洗GCで開催された大会でベストアマを獲得し
た松山。プロに転向し、成長を見せられることができるか
球を操れる選手が有利と言いましたが、実際、この大洗GCを攻め抜くため、選手たちはどこをどう攻めればいいのか。キーとなるホールを見てみると、やはり上がりの2ホール。海からの風が吹く、17,18Hが勝負の分かれ目になるでしょう。 大洗GC特有の、海からの風が吹けば、上がり2ホールは、左からの風になります。ということは、右利きの選手にとっては背中から吹く風になり、ボールをコントロールするのが難しい。ほとんどのプロが嫌うこの風で、選手たちは思い通りにボールを操ることができるかどうか、まずここがポイントになります。
さらに、17,18Hはコース形状が左ドッグレッグです。風とは逆の形状になっているんですね。もしこれが、右ドッグレッグのデザインだったら、風を利用してコースなりに攻めればいい“なんちゃらないコース”なのですが、背中から吹く風と、コースがクロスしている。そして、これに加え、木が邪魔をする。このすごい状況、イメージできますか。本当に狭いスペースにボールをコントロールして打っていかなければならない、ということなんです。
恐らく、設計した井上誠一さんは、背中から吹く風は選手たちが一番嫌いだということを知っていたのでしょう。それを知って、あえて左ドックレッグのホールを最後にもってきた。あたかも「ドローボールを打ってみろ!」というようにね。 この2ホールでは、風にぶつけて打つことが必要で、コントロールが難しい風向きで、これはプロでも至難の技です。だからこそ、ぜひ、この上がり2ホールの選手たちの戦略、球の操り方を、しっかり見てみてほしいですね。
ただ、この大洗GCの海からの風が吹かない場合も、もちろんあります。西から東への風、北風、南風の場合、選手は恐らくプレーしやすいでしょう。そういう状況の場合、どの選手が確実にスコアを伸ばせるか、というところを注目してみるといいでしょう。
大洗GCは、トーナメントコースとしては、非常に見やすいコースです。山岳コースのように、「右が山で、左が谷」というコースではなく、ホールとホールが行き来できる林間コースですから、隣のホールのプレーも見ることができます。 ですから、できれば、会場に足を運んでプロのプレーをライブで見ることをオススメします。大洗GCの松の高さ、空中のハザードを体感すると、なぜプロがこういう攻め方をするのか、なぜあのプロはスコアを伸ばせないのかが、手に取るようにわかるはずですから。

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