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理論を具現化できる身体作りは必要

現代理論では、「体力を強化するだけが飛距離アップする術じゃない」という人もいるでしょう。確かに、スイングプレーンの無駄を無くす。高性能クラブを使う。アマチュアであればこれだけで十分飛距離アップに直結します。しかし、スイングに無駄が少なく、クラブも最先端なものが支給されるトッププロ同士では、マイナーチェンジではそれほどの差に繋がりません。やはりフィジカルな部分で差をつけるしかない。だからこそ私は体を鍛えました。

プロにも様々なタイプがいて、それぞれに勝つための武器があります。技術だったり、メンタルだったり…。私の場合、それが飛距離だったのです。人一倍飛距離にこだわり、様々な事にトライした私だからこその結論です。

アマチュアゴルファーは、基礎的に必要なフィジカルレベルを無視し、自分が今持っているポテンシャル以上の飛距離を求めてしまいがちです。私のように一心不乱に身体を鍛えろとは言いませんが、やはり飛距離アップにはある程度のフィジカルアップが必要です。これまでの章で飛距離アップをするための “コツ”を教えてきました。年齢による打ち方だったり、自分にマッチしたクラブ選びだったり…。しかし、本質的に飛距離を伸ばしたいのであれば、フィジカル強化は必要不可欠です。とは言え、一般のアマチュアがジムに通って身体を鍛える時間はないかもしれません。たとえば、空気椅子を行ってみたり（第10章参照）、会社帰りに一駅前で下りて歩いてみるとか。またはエレベーターを使わず階段を昇るといった日常的なことでもゴルフスイングに重要な下半身強化に繋がります。何もしなければ加齢とともに筋肉は落ちるばかり。

飛距離アップを真剣に考えている人。理論を具現化できるだけの身体作りに取り組んでみてください。

さらにもうひとつプロとアマチュアで決定的に違う飛距離アップの要素があります。アマチュアの特権でもある要素なのですが、それは最終章にて…。