表玄関から入った第一印象は、最近ではつきなみな表現だが、明るいハウスである。ロビーのコース側が格子模様の全面ガラス張りのため、明るい光が射し込み、松林にセパレートされたコースが間近に見え、ゴルフ場ならではの開放感は抜群である。フロントの横にショップスペースがあり、その脇からスターティングテラスに続く。対面は、男女のロッカー室の入口と2階への階段。一旦クラブハウスに入った人は、どこへ行くにもフロントからの視野の範囲内だ。
2階レストランのコース側が窓なのは当然だが、ロビーが吹き抜けになっているものの、2階フロアとの間には大きなガラスのはまった壁がある。つまり、2階は階段を除いて、1階とは遮断されており、天井も必要以上に高くはない。冷暖房効率の非常にいい造りとなっているのだ。「コースがアカマツの林でセパレートされているので、あまり重々しい感じは避け、カジュアルなイメージになっています。内装は木肌を基調に明るくて、なおかつ落ち着ける雰囲気だと思います」(取締役支配人・伊藤一秋氏)
将来的に、障害者ゴルファーや地元の高齢者などの利用も考慮して、エレベーターの設置や段差の解消、手摺の設置、点字ブロックの設置、車いす対応トイレの設置なども工夫されている。また、スターティングテラス横にはキャディバッグ置場があるが、ここには3方にシャッターが取りつけられている。これは施錠も出来るため、宅配便などで事前に送られたキャディバッグなどの簡易倉庫の役目も果たす。