ゴルフダイジェスト出版案内>クラブハウス探訪

クラブハウス探訪
仙台空港カントリークラブ  2/24 更新
このゴルフ場情報へ

 桜をモチーフに 鉄筋ながら和風に仕上げた正面体のハウス

1階ホール

所在地/宮城県名取市愛島北目2-66
電 話/022-382-2111
開 場/平成5年10月13日
コース/18H 7035Y P72
ハウス設計/(有)杉山隆建築士設計事務所
ハウス施工/(株)大林組
延べ床面積/4279.28平方m
構造/鉄筋コンクリート、黒銅板瓦棒特殊葺き

クラブハウスの役割は、ゴルフ場ごとにいろいろな考え方がある。ゴルフコースとの一体化を考える場合、単なる準備・休憩施設とする場合、ゴルフ場の象徴とする場合など。今回の仙台空港カントリークラブのハウスは、ゴルフ場の顔、特徴のひとつとして、大きな存在感がある。まさに、象徴としての役割を果たしている。

 進入路をのぼって駐車場にさしかかるとクラブハウスが見える。正20面体のその外観は、初めて見た人には確かにインパクトがある。
国技館の設計者が設計したものです。あちらは8角形ですが、こちらは20面体です。中国の奉天にある有名な寺院を模したということです」(取締役副支配人・田下泰雄氏)

 建物のシルエットも特徴的だが、配色や内部構造も凝っている。
「銅板葺きの屋根は、15、16年先には緑青の緑となり、壁面はピンク系の御影石と北海道産の桜材の使用により、配色についても年数を経てから味わいが出るように最初から考えられているんです」(田下副支配人)

 桜の一枚板に角材を打ちつけたものを柱の一つ一つに使っている。もちろん、鉄筋コンクリートではあるが、この工夫が外見的にも“和”の雰囲気をだしている。また、ハウス内のホールは大きな吹抜けで、傘をイメージしているという。ここでも、ピンク系で統一され、すべて桜材を使用している。吹抜けの天井には、60本の蛍光灯を据え、天井の白い面に反射させて自然光に見えるような演出もされている。
 20面体のために、内部にも20本の太い柱があるわけだが、2階のレストランには柱はなく、レストランゾーンが湾曲していることで、ほどよい奥行き感をだしている。



ハウス外観 フロント"
正20面体の外観。どことなく国技館に似ている フロント。こじんまりとして実用的。フロント前のエントランスは天井も低く、奥に続く吹抜けの大きさを引き立てている
レストラン コンペルーム
照明は吹抜けホールのものと同じ形。建物内部の柱が、通路との境をさりげなく示している。18卓 コンペルーム。建物の面に沿って、5室に仕切れる。着席だと100人だが、立食で200人まで収容可能
男性脱衣所 女性浴室
男性浴室。脱衣室は本棟だが、浴場は別棟になっている 女性浴室。ここだけが、空間の中央に柱がある


つづく
back 唐津GC 2003年2月号
目次
朝宮GC 2003年4月号 next
特集目次●2012年7月号
競技開催で、イメージ&知名度アップ
コンプライアンスは大丈夫ですか?
DM&メルマガでプロモーション
夏に備える送風機ノウハウ&カタログ
 
ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

ゴルフ場セミナーへのメールはseminar@golfdigest.co.jpへどうぞ
 
このページのトップに戻る top