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クラブハウス探訪
唐津ゴルフ倶楽部  1/24 更新
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 ‘光と風を楽しむ’がコンセプトの斬新なデザイン

エントランスホール

所在地/佐賀県唐津市菅牟田64-1
電 話/0955-73-2933
開 場/昭和12年7月12日
コース/18H 6710Y P72
ハウス設計/葉祥栄(葉デザイン事務所)
ハウス施工/鉄建建設(株)
延べ床面積/4307平方m
構造/鉄筋コンクリート

クラブハウスは、ゴルフプレーとの係わり、あるいはゴルフ場の自然との調和などを主体に設計されることが多い。しかし、今回の唐津ゴルフ倶楽部のハウスの場合、自然そのものをハウスに取り入れるというコンセプトで設計された。平成3年に新築されたハウスは、その年の商環境デザイン賞奨励賞に輝いた。

「モチーフとなっている水、風、岩に光が加わって、建物全体のデザインを構成しています。『スポーツコミュニケーション』が、いわゆる設計のテーマです。結局、クラブハウスというより、ゴルフ場の中にある屋根のついた場所、という感覚ですね。競技場の一部ということですか」(宮崎征二支配人)

 確かにエントランスホールに立っても、建物の中という感じはあまりしない。何の仕切りもないままにスタートテラスに続いている。乗用カーもエントランスホールに置かれている。レストランへも一応、壁はあるものの、外廊下という形で、屋根がついているだけの通路を通る。

 曲線のない長方形の同じような四角い空間で構成され、外気や光が入りやすいというより、壁というついたてで外と簡便に仕切られているイメージだ。「建築関係者には、必ずと言っていいほど褒められるデザインが優先されている建物です。でも、ゴルフプレーの途中で休憩するところ、あるいは準備したり、プレー後にくつろげる場所という雰囲気はあると思います」(宮崎支配人)

 極めて斬新なデザインながら、ハウスが、プレー気分を阻害したり、中断させたりしない。むしろ、気持ちを持続させてくれるハウスということだろう。



ハウス外観 エントランスホール"
ハウス外観。ついたてのような役割の白い壁が印象的 エントランスホール。ホールの長方形に対して、45度の角度でフロントがある
レストラン コンペルーム
レストランの壁はゴルフ場周辺で採れる唐津石。窓の外は、目線の高さにコースが広がる。16卓 コンペルームは6室あり、150人収容。そのうち、2室がVIPルームとして、ステンドグラス(ティファニー)の装飾がある
ロッカー 浴室
ロッカーは男女共、同じ形。男性290本、女性96本 浴室、脱衣室とも、脱衣室と浴室の間に中庭がある形で男女共基本的に同じ造り。女性用がやや狭いだけで、浴室は唐津石が使われている。また、女性の脱衣室には個室のシャワールームが、男性浴室にはサウナがそれぞれある


つづく
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ゴルフ場セミナーより転載

ゴルフ場の運営に携わる専門家向けに発行されている、ゴルフダイジェスト社発行「ゴルフ場セミナー」誌のカラー企画「クラブハウス探訪」からの転載です

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